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闇鍋なパーティー  作者: 朧 月華
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新年は明けてました。

Aさん、ゆっくりしてね。

 やや、皆様新年明けてましたおめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。

 皆さまの衣笠ゆに子ですっ☆


 ・・・って、痛い自己紹介はこの辺にしておいて。

 私は新年早々風邪をひいてずっと家に引きこもってましたよ。

 ええ、ええ。

 すわインフル様ではないかと怯えてたけど、結局ただの風邪と言うオチ。

 ウフフフ、うっかりさん。

 そして今日、私は全快して久々に学校に登校したんだけど(きのうまで微熱が続いてたから)、まぁ、何と言うか、ギスギスしてました(:▽;)ノ


 思わず顔文字を使いたくなるほど教室が異様な雰囲気に支配されていて、その発生源が、何と言うか、うん、やっぱりな彼女だった。

 そんな空気をなんとか払拭しようと・・・、なんて健気なことする訳ナイナイ。

 

 私は自分が一番可愛いんだから。

 でも、カレだけは助けてあげようかな?

 なんだか困ってるようだから。


 私はマフラーを解き、鞄の中から駅前で買った皮が薄くてパリパリとした食感に、さつま芋餡がたっぷり使われた鯛焼きの入った紙袋を取り出して、そこから件の鯛焼きを二つ取り出し、一つは自分で加えて、もう一つの鯛焼きは彼の背後に静かに歩み寄り、グイッと銜えさせた。


「ぐむっ、」


「やっほー、むつりん、久しぶり。何してんの?まさか高校生になってまでお姫様と王子様ごっこでもしてんの?やだ、はずかしい。アタシだったら恥で死ねるんですけど。」


 むぐむぐと睦月君が私が口の中に突っ込んだ鯛焼きを咀嚼しながら、瞳を瞬きさせて、ふと微笑んだ。

 彼にしては珍しい、本当に嬉しそうな、安心した様な笑みを浮かべて。

 と、そんな彼はなにを思ったのか唐突に私の手を握りしめてきた。


 そして・・・。


 むにゅりっ。


 あえて擬音を付けるとしたらその音はコレだ。

 そう。

 私は何と肉食女子から助けてあげたクラスメイトに唇を奪われました。

 ファーストキスとは言わないけど、なんでこうなった!!


 おい、責任者を呼んで来い‼


 私はべりっと不埒な男子を自分から引き剥がし、侮蔑の視線をくれてやろうとしたところで固まった。

 おいおい、私は今年厄年か、大凶なのかい?どっちなんだい!?


 どうしてアンタらが私を睨んでるんだよ、姫塚あいりwith変態保険医。

 これはあれか、そうか、悪夢か。あははは・・・。

 なわけないでしょうがっ。


 私は自分でも解るくらい引き攣った笑みを浮かべながらも、じりじりと後退し、ある程度距離を稼いだところで、もうじき始業ベルが鳴るのも無視して、教室から逃げ出した。




 ああ、神様。

 貴女は悪戯が過ぎます。

 少しは手加減して下さい。

 



 純朴な子羊、衣笠 ゆに子。

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