戦闘狂
「全員無傷で制圧してDからCランクへ昇格するのはとても驚きましたよ、過去に例もありませんし誇ってください」
「ありがとうございます」
「Cランクは部屋が2人部屋になり、1試合で得られるポイントが3倍になります。次の昇格条件は20連勝になります、期待してます頑張って下さい」
「イエッサー」
「フフッ、では報酬の授与を」
カードを翳し報酬を受け取った。
「本日もお疲れ様でした」
ーーーーーー
今日も今日とて決闘をしにスタジアムに着ていた。いつも通り無傷制圧で9連勝を重ね今日最後の決闘になった。ゲートを潜ると向こうからも対戦相手が現れる。
(今回は珍しく女なんだな、年齢は14くらいで武器はダブルナイフか構えが堂に入ってるし今までで一番の強敵になりそうだ)
俺は心を鎮め正眼に構える。
(俺はどんな相手でも侮らない、子供の頃から言われてた基礎中の基礎だ)
「戦闘開始」
審判の合図と同時に即彼女が風のようなスピードで接近してくる。
(速い、でも問題はない)
俺も反応し袈裟を落とすがそれを上半身を捻り完全に躱される。そしてダブルナイフの雨が俺に襲いかかる。
(なかなか速い、女だから筋肉が柔軟それにより鞭のようにしなり速度が出ている)
俺の斬撃も彼女の斬撃も当たらない膠着状態になる。
(素早いな)
すると彼女がもう一歩踏み込み右手で袈裟を落としてくる、が俺は左に躱す。
(焦ったか、この勝負俺の勝ちだ)
そう思ったが、彼女は振り切った体勢だが左手を背中に回し逆手に持ったナイフが肩あたりから覗いていて彼女は更に踏み込んできた。
(不味い、俺は左に避けてる)
「やーー」
「ガッ」
俺はなんとか左腕を差し込み致命を避ける。
「嘘!反応するなんて、でも」
即座に右手のナイフが俺の腹を抉りにくるが左腕を無理やり引き抜き回避する
(危なかったな)
だがその時、俺の胸に熱い何が吹き上がる。
ドクン、ドクン
(心臓が弾け血が沸騰しそうなこの感覚は何だ)
即座に彼女が追撃を掛けてきるがそれを躱しカウンターで逆袈裟、それが彼女の胸を浅く斬る。
(彼女のお蔭で速度を出せるコツが分かってきた、俺はまだ強くなれる!)
俺が夥しいほどの斬撃を浴びせ続け彼女を防戦一方に追い込む。だが彼女も猛者、俺の切り返しの瞬間を狙い逆袈裟を飛ばそうとするが俺には見えている。
即座に閃光のような突きを放つが彼女はギリギリまで引きつけ躱す、それにより頬をザックリ斬ったが彼女はカウンターで心臓目掛け突きを出す。
その光景を見て俺はこの心が沸き立つ理由が分かった。
(そうか、俺は命を賭けた戦闘が好きなんだ)
やけにゆっくりに見える突きの伸び切りを見切って当たらないギリギリのところに体を引いてから刀のリーチを活かして彼女の次仕掛けてくる肩を貫く。
彼女が痛みでナイフを落とすがそれでも戦意を失わずに踏み込み心臓を突きにくるが、俺はそれよりも早く彼女の腹を蹴り抜き彼女が吹き飛んだ勢いで刀が抜ける。俺は吹き飛んだ彼女を追いかけ壁に激突する時に合わせて斬ろうとするが何と彼女がナイフを投げてきた。意表を突かれ頬を削られるがそれでは俺は止まるどころかさらなる快楽が溢れ出し獰猛にするだけだったのだか、何と彼女が着地しカウンターでこっちに向かって踏み込んできたので流石に俺は驚く。
(自分で飛んで威力を抑えてたのか、突っ込んで来るってことは素手でも殺れるタイプだな)
予想通り手刀が喉に向かって飛んでくるがそれを前に進みながら皮一枚で回避しそして勢いを乗せた正拳突き。カウンター気味になった正拳突きは彼女の胸を捉え肋骨を粉砕し彼女が仰向けに倒れる。
(とても強かった)
「勝負あり、赤の勝ち」
「「「うおぉぉーーー」」」
白熱した決闘に皆が興奮し両者に惜しみない拍手を送る。それ背に俺はスタジアムを後にした。




