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恐怖と決意

「ウブッ」

吐きそうになりトイレに駆け込んだが直前で引っ込んだ。

「…ハハッ、幾ら死なないからって気持ちの良いもんじゃねえな」

肉を抉る感触に喉から血が吹き出て相手が血を吐き鉄錆の臭いが鼻腔をつく感覚が頭から離れない。

「やっぱり初の殺人がコロシアムで良かったな」

暫く便座に座って気分を整え待合室に戻る。

(決めた、この世界でも出来る限り殺さない。相手も強いし簡単な訳無いのは分かってるし自己満な事も分かっているがしない。生殺与奪の権を握る為にも更に強くならなきゃな)

この世界での生き方を決め自分の精神力がより頑丈になった感覚を覚える。

(このまま勝ち進んで行くぜ、今の俺は負ける気がしないんだ)

そしてそこからは怒涛の快進撃で無傷制圧で10連勝を達成し次のランクに昇格した。

決闘が終わり受付に行く。

「まさか1日で昇格しかも一人目以外全員無傷制圧、こんな人6年受付やってて初めて見ました」

「そうなんですか?褒めてくてありがとうございます」

「フフッ、ではDランクの説明をしますね。基本的には変わりありませんが報酬の上昇、お風呂が2日に1回になり売店が解禁されます」

「そういえばそれらしきものを見ました」

「戦闘、生活用品、本等の娯楽の3種類の売店があり自分の好きな物を買えます。ランク昇格祝でランク昇格する度に制限はありますが1つ無料で買えますので覗いてみるのをオススメします」

「行ってみます」

「Cランクへの昇格条件は20ポイント集めることです、では最後に報酬の授与を。カードを翳して下さい」

僕がカードを翳すとピコンと音がした。

「授与した報酬は10ポイントに5万ユニトです、間違い無いですか」

「合ってます」

「ではこれにて報酬の授与は終了です、本日はお疲れ様でした」

ーーーーーー

(売店に着いたがそこまで混んでないさそうだ、取り敢えず武器屋に行くか)

「いらっしゃい」

ドアを押すとベルが鳴り若い男の声が聞こえる。

(う〜ん思ったより高いなナイフでも大体1万、たまに3万くらいのもある。安いやつもあるがそれなら支給品でいいしな。武器エリアはいっか)

そのまま隣の魔道具エリアにも行ったが目ぼしいものは無かった。奥にある魔法エリアに行くと魔導書が置いてあった。

(へ〜下級魔法のだと3000ユニトで買えるのか、俺まだ固有魔法開放できてないから分かんないんだよな)

この世界には無属性魔法、属性魔法、固有魔法があり自分属性は固有魔法を発現した時に分かるらしい。固有魔法の解放は大体13歳から15歳の何処かで起こるんだと。

(俺下手したら15歳まで魔法使えないのか…はあ〜〜〜、使いたかったな)

日用品を見てシャンプーをタダで貰い石鹸とタオルに本を買い部屋に帰る。

「ふぅ〜落ち着くな、さて本でも読むか」

本を読んで少し経った頃、身体に異変が起きる。

「……ん?何か身体が暑いな」

そして徐々に身体から魔力が湧き上がる。

「この感じ、魔法覚醒か!キタキター」

そして魔力の放出が収まり俺の手の平の上に小さい空色の珠ができる。

「…?…ああ、これって魔装を展開するのに使うやつだっけ」

すると頭に鈍い痛みがして直後何かの記憶を刻まれた感覚を覚える。

「いって〜、何だ」

その記憶は俺の固有魔法と属性魔法についてで、属性は炎、水、風、土、雷、光で人間が使える全ての属性を持っていた。

「マジか、なら魔導書買わなきゃな」

固有魔法は異空〈アナザーワールド〉といって、空間を支配することが出来たり他の異空間に接続したり出来るらしい。

「これも強そうだな、魔力量も元の10倍くらいになってる楽しくなってきたな」

急いで魔導書を買いに行き俺は夜が明けるまで魔法の特訓をしまくった。


















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