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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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425/451

第425話「二つの機械」

昼。

深部区域、隔離装置の前。


青い光の海が、再び四人の全身を包み込んだ。


壁の表面には、前回の降下時に残していった古い無線機が、青い半透明の物質に完全に飲み込まれた状態で埋まっていた。

その周囲の光のリズムは、まるで呼吸をするように一定の周期で明滅している。


悠真は一歩、壁に近づいた。

ポケットから、二台目の新しい無線機を取り出す。


「ぴーちゃん、始めるぞ」

悠真が肩の上を指先で突いた。


ぴーちゃんは小さな頭を縦に振り、壁の最も濃い青の部分をじっと見つめた。

「あっちも、まってる。つぎの、おはなし」


悠真は、二台目の無線機を最初の一台の真横に押し当てた。

手のひらを通じて、壁の冷たい感触が腕全体へと伝わってくる。


「俺たちは、ここに留まる」

悠真は頭の中で、その意思を強く念じた。

「東京が攻めてきても、世界がどれだけ歪んでも、俺たちはこの場所で生きていく。だから、お前も耐えてくれ」


その瞬間、二台の無線機の隙間から、これまでとは違う鋭い青い光の筋が走った。

白峰蓮のペンが、記録紙の上で激しく音を立てる。


「発光強度の再上昇。しかし、暴走ではない。これは、装置の内部構造が新しい接続を確立しようとしている動きです」

蓮の声が、青い光の中に淡々と響いた。

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