表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
417/451

第417話「東京の決断」

深夜。

東京、神城勢力本部の高層階。


冷房の効いた会議室に、群馬の沈黙を伝える報告書が叩きつけられた。


「黒崎の老い損ないめ、完全にこちらの通信を無視しているな」

幹部の一人が、苦々しく言った。

「全国の白影が止まっているこの好機に、何を企んでいる」


彼らにとって、世界断面の静止は、次なる侵食段階への「溜め」の期間にしか見えなかった。

この隙に強敵を連続消費し、自らの管区の隔離装置を強制的に覚醒させなければ、次の波に飲み込まれるという恐怖が彼らを突き動かしていた。


「群馬への直接介入の準備を進めろ」

中心の男が、冷たい声で命令を下した。

「神城悠真をこちらへ連れてくる。彼が均衡者としての万能化を拒むというのなら、その力を我が本部の管理下に置くまでだ」


彼らは世界を救うという大義を信じて疑わなかった。

そのために世界を加速させ、進行順を狂わせようとしていることに、誰も気づいていない。


「自衛隊の地方部隊にも圧力をかけます」

秘書が手帳に書き込む。


窓の外では、東京を囲む巨大な壁の光が、人工の街明かりに混ざって怪しく明滅していた。

勝手に動く世界の歯車が、群馬の保つ均衡をすり潰そうと、静かに回転を始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ