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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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401/451

第401話「二度目の接触」

昼。

深部区域。


青く光る壁が、再び四人の目の前に現れた。


二日前に悠真が残していった古い無線機は、壁の表面に完全に埋没していた。

まるで、最初から装置の一部であったかのように、青い半透明の物質が機械の輪郭を覆い尽くしている。

連動は、今も完全に保たれていた。


「悠真、あそこ」

玲奈が指さした。


無線機のスピーカーがあった部分から、微かな、規則的な脈動が漏れていた。

それは電子の音ではない。

深部が、人間の持ち込んだ道具を媒介にして、自分たちの呼吸を地上へ伝えようとしている証拠だった。


悠真は一歩、前に出た。

ポケットから二台目の無線機を取り出し、その隣の壁へと近づける。


「ぴーちゃん」

悠真が短く呼ぶ。


肩の上のぴーちゃんが、小さな目を細めて壁を見つめた。

「おこってない。でも、もっと中がみえてる」


「何が見える?」


「おっきな、からっぽ」

ぴーちゃんの声は、地下の静寂に溶けるように小さかった。

「だれもいないお部屋で、ずっと時計が動いてるみたいな。そういう、からっぽ」


悠真の手が、再び壁に触れた。

二つの無線機が並び、青い光が悠真の指先を激しく包み込んでいく。

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