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第401話「二度目の接触」
昼。
深部区域。
青く光る壁が、再び四人の目の前に現れた。
二日前に悠真が残していった古い無線機は、壁の表面に完全に埋没していた。
まるで、最初から装置の一部であったかのように、青い半透明の物質が機械の輪郭を覆い尽くしている。
連動は、今も完全に保たれていた。
「悠真、あそこ」
玲奈が指さした。
無線機のスピーカーがあった部分から、微かな、規則的な脈動が漏れていた。
それは電子の音ではない。
深部が、人間の持ち込んだ道具を媒介にして、自分たちの呼吸を地上へ伝えようとしている証拠だった。
悠真は一歩、前に出た。
ポケットから二台目の無線機を取り出し、その隣の壁へと近づける。
「ぴーちゃん」
悠真が短く呼ぶ。
肩の上のぴーちゃんが、小さな目を細めて壁を見つめた。
「おこってない。でも、もっと中がみえてる」
「何が見える?」
「おっきな、からっぽ」
ぴーちゃんの声は、地下の静寂に溶けるように小さかった。
「だれもいないお部屋で、ずっと時計が動いてるみたいな。そういう、からっぽ」
悠真の手が、再び壁に触れた。
二つの無線機が並び、青い光が悠真の指先を激しく包み込んでいく。




