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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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第391話「蓮斗の警告」

夜。

拠点の武器庫。


蓮斗は、自衛隊から流れてきた弾薬の数を数えていた。


箱を開け、種類ごとに並べる。

地下での戦闘が想定されないとしても、地上の防衛線には常に緊張が要求される。

世界が勝手に動く中、いつその均衡が崩れるかは誰にも分からないからだ。


「蓮斗」

悠真が入ってきた。


「弾数は揃ってる」

蓮斗は顔を上げずに答えた。

「だが、自衛隊の連中は焦ってるぞ。この静寂の原因を、俺たちが握ってると睨んでる」


「蒼月さんや東京には、事実を伝えてある」


「あの連中がそれをどう解釈するかだ」

蓮斗は重い鉄の箱を閉めた。

「魔王も消えない、侵食も消えない。ただ『維持するだけ』なんて話、普通の人間は納得しない。みんな、一発逆転の解決策を求めてるんだからな」


悠真は黙って壁に寄りかかった。

蓮斗の言う通りだった。

人間は、英雄による劇的な勝利を望む。

だが、この世界にあるのは隔離装置と世界病という冷酷なシステムだけだ。


「だから、次に行くときは気をつけろ」

蓮斗が悠真の肩を叩いた。

「お前が人間側にとどまり続けるために、俺たちが後ろにいるんだからな」


暗い部屋の中に、鉄の匂いだけが残っていた。

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