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第348話「自衛隊からの連絡」
夜。
通信室。
自衛隊の前線基地から通信が入った。蒼月の補佐が対応する。
「白影、三か所目確認」
向こうの声。
補佐が止まる。
「三か所目?」
「南西方向に新たに発生。これで北、東、南西の三か所から同時に出ている」
補佐は記録を取りながら蒼月を呼ぶ。蒼月がすぐに来る。通信を引き継ぐ。
「影も動き始めたか」
蒼月が聞く。
「確認している。北の影が今日南へ一歩動いた」
向こうが答える。
蒼月が窓を見る。
「うちでも確認してる。白影が三か所になったことと影の移動は連動してると考えていい」
しばらく沈黙。
「そちらは今どんな状況だ」
向こうが聞く。
蒼月が答える。
「均衡者が地下に降りた」
静かな声。
向こうがまた沈黙する。
「地下か」
短く言う。
「それが正解かもしれない」
その言葉の意味を蒼月は確認しようとしたが、通信が途切れた。雑音だけが残る。
蒼月は記録紙を見る。
白影三か所。影の移動。地下の均衡者。
全部が同時に動いていた。




