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第342話「玲奈、再起動」
昼。
診療区画。
玲奈は起き上がっていた。昨日より顔色がいい。ぴーちゃんの回復効果と、一晩の休養が効いていた。
悠真が来る。
「体は大丈夫か」
短く聞く。
玲奈が頷く。
「絞る」
静かな声。
「全部感じようとしない。必要なものだけ選んで感じる」
悠真が少し考える。
「昨日みたいになったらすぐ戻れ」
静かに言う。
玲奈が頷く。それだけだった。
玲奈は窓の外を見る。白影が見える。東側のものがまた少し大きくなっている。昨日の情報の洪水は今日はない。絞っている。だが、それでも分かることがある。
「深部が呼吸してる」
小さい声。
悠真が聞く。
「呼吸?」
玲奈が頷く。
「収縮と拡張を繰り返してる。昨日より明確に。機械的な上昇じゃない。何か意思のあるものが動いてるような動き方をしてる」
悠真は少し考えた。意思のあるもの。
「地下に降りる」
悠真が伝える。
玲奈が止まる。
「一緒に行く」
静かな声。
悠真が頷いた。
玲奈の感知は地下でも必要になる。




