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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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341/451

第341話「蒼月の承認」

昼前。

蒼月レインの部屋。


悠真は地下に降りる計画を蒼月に伝えていた。蒼月は静かに聞いていた。話が終わっても、すぐには答えない。窓の外を見る。白影。北と東。そこにある。しばらくして口を開く。


「地下列車の記録は全部白峰さんに渡してある。観測所まで続いているかどうかは分からない。途中で線路が途切れてる可能性もある」

悠真が頷く。


蒼月が続ける。

「この区域の人間は誰も地下へ降りたことがない。侵食が始まってから封鎖した。だからこそ、何があるか分からない」


悠真は断られることを想定していた。だが。


蒼月は頷いた。

「行ってください」

静かに言う。

「この区域だけで判断できることに限界がある。あなたたちが均衡者なら、地下は必ず必要になる場所だ」


悠真が蒼月を見る。

この人は最初から分かっていたのかもしれない。ただ、時を待っていただけで。


「ありがとうございます」

悠真が静かに言う。


蒼月が小さく頷いた。

窓の外で、白影は変わらずそこにあった。

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