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第34話 「崩れない連携」



 一体。


 止めた。


 でも。


 終わっていない。


 残り、一体。


 目の前にいる。


 さっきよりも。


 “濃い”。


「……来る」


 玲奈が、低く言う。


 影が動く。


 速い。


 鋭い。


 でも。


 もう違う。


 さっきまでとは。


「……行くぞ」


 全員が動く。


 合わせない。


 でも。


 ズレない。


 それが。


 今の形。


 蓮斗が前に出る。


「こっちだ!」


 引きつける。


 影が反応する。


 その瞬間。


 玲奈が入る。


 横から。


 当たる。


 でも。


 すぐに対応される。


「……速い」


 白峰が言う。


「適応が早い」


 祖父が言う。


「当然だ」


 でも。


 問題じゃない。


 もう知っている。


 これは。


 止める戦いじゃない。


 崩す戦いだ。


「……続ける」


 踏み込む。


 当たらなくてもいい。


 避けられてもいい。


 止まらない。


 次。


 次。


 次。


 攻撃が重なる。


 ズレる。


 でも。


 途切れない。


「……これだ」


 自然に分かる。


 今の形。


 完璧じゃない。


 でも。


 崩れない。


 影が、動きを変える。


 速くなる。


 でも。


 追う必要はない。


 合わせない。


 押す。


 削る。


 続ける。


 玲奈が当てる。


 蓮斗が叩く。


 白峰が導く。


 俺が繋ぐ。


 全部が。


 重なっている。


 でも。


 依存していない。


 それが。


 強かった。


 影が、揺れる。


 大きく。


「……いける」


 蓮斗が叫ぶ。


 その瞬間。


 影が、大きく動く。


 カウンター。


 速い。


 でも。


 玲奈が避ける。


 蓮斗が受ける。


 俺が補正する。


 崩れない。


 そのまま。


 押し返す。


 叩き込む。


 影が、止まる。


 完全に。


 静止。


「……止まった」


 白峰が呟く。


 祖父が言う。


「終わりだ」


 誰も動かない。


 でも。


 分かる。


 勝った。


 完全じゃない。


 でも。


 崩した。


 それで十分だった。


 蓮斗が笑う。


「やったな」


 玲奈が、小さく息を吐く。


「……うん」


 ぴーちゃんが、強く光る。


「……すごい」


 俺は、前を見る。


 二体。


 止まっている。


 でも。


 これで終わりじゃない。


 分かっている。


 これは。


 通過点だ。


 でも。


 確実に。


 進んだ。


 前よりも。


 強く。


 深く。


 その先へ。


 進める。


 この形なら。


 どこまででも。


 崩れない連携が、限界を越える。


 それが。


 今の答えだった。



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