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第33話 「二対一の崩し方」


 二体。


 並んでいる。


 同じ存在。


 重い。


 濃い。


「……やばいな」


 蓮斗が笑う。


「一体でも無理だったのに」


「二体かよ」


 白峰が、冷静に言う。


「単純な倍ではない」


「相互補完が発生する」


 つまり。


 難易度は倍以上。


 祖父が言う。


「どうする」


 全員が、こちらを見る。


 考える。


 一体でも、ギリギリ。


 二体なら。


 正面からは、無理。


「……分ける」


「は?」


 蓮斗が言う。


「どうやってだよ」


「分けるしかない」


「一対一を作る」


 白峰が、すぐに理解する。


「戦場分離か」


「……ああ」


 祖父が言う。


「可能か?」


「やる」


 それしかない。


 影が動く。


 二体同時。


 来る。


「……行くぞ!」


 動く。


 まず。


「蓮斗、引け!」


「任せろ!」


 一体を引きつける。


 強引に。


 もう一体が来る。


「玲奈、逆!」


「……うん」


 反対方向へ。


 分断。


 距離が開く。


「……いける」


 白峰が言う。


「完全ではないが」


「干渉は減る」


 祖父が言う。


「十分だ」


 一体。


 目の前。


 集中する。


 もう一体は。


 見ない。


「……やるぞ」


 動く。


 さっきと同じ。


 でも。


 少し違う。


 分かっている。


 これは。


 時間との勝負。


 早く、一体を崩す。


 それが条件。


 影が来る。


 速い。


 でも。


 見える。


「……そこ」


 踏み込む。


 ぶつかる。


 痛い。


 でも。


 止まらない。


 蓮斗が叩く。


 白峰が指示する。


 玲奈が、別方向で戦っている。


 見ない。


 信じる。


 自分の一体に集中する。


 最適を捨てる。


 崩す。


 押し込む。


 影が揺れる。


「……いける!」


 蓮斗が叫ぶ。


 でも。


 その瞬間。


 もう一体が動く。


 距離を詰めてくる。


「……来る!」


 間に合わない。


 二体目が、視界に入る。


 速い。


「――!」


 その時。


 玲奈が入る。


 止める。


「……今」


 一瞬。


 時間ができる。


「押せ!」


 全員が踏み込む。


 一体目に集中。


 叩き込む。


 崩れる。


 完全じゃない。


 でも。


 大きく揺れる。


 動きが止まる。


「……落ちる!」


 最後の一撃。


 入る。


 一体。


 止まる。


 静止。


「……一体」


 倒したわけじゃない。


 でも。


 機能を止めた。


「……次!」


 すぐに切り替える。


 もう一体へ。


 今度は。


 一対一。


 条件が揃う。


「……やれる」


 全員が頷く。


 最初は無理だった。


 二体。


 でも。


 分けた。


 崩した。


 作った。


 一対一を。


 それが。


 勝つ形だった。


 ぴーちゃんが、強く光る。


「……すごい」


 その一言で。


 確信する。


 いける。


 このまま。


 その先へ。


 複数でも、崩せる。


 形を作れば、勝てる。


 それが。


 今の答えだった。



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