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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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第338話「夜明け前」

深夜。


拠点内部。


ほとんどの人が眠っていた。


だが。


悠真は起きていた。


窓から北を見ている。


白影。


夜でも見える。


静かに。


そこにある。


ぴーちゃんが肩にいる。


「眠れないの」


小さく聞く。


悠真が頷く。


「考えてる」


短く答える。


「何を」


ぴーちゃんが聞く。


悠真は少し考える。


「動くべきか」


静かな声。


「このままここにいるべきか」


ぴーちゃんは黙る。


しばらくして。


「悠真が決めることだよ」


小さく言う。


「私はどっちでもそばにいる」


悠真がぴーちゃんを見る。


「ありがとう」


短く言う。


窓の外。


白影は動かない。


夜明けまでまだ時間がある。


だが。


何かが変わろうとしていた。


悠真はそれを感じながら。


夜明けを待っていた。


(次話へ)

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