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第333話「自衛隊との通信」
夜前。
通信室。
蒼月の補佐が通信機の前にいた。
断続的に繋がる回線。
雑音が多い。
だが。
声は聞こえる。
自衛隊の前線基地からだった。
「白影の確認を求める」
向こうの声。
補佐が答える。
「確認済み。昨日から継続中」
短く。
「範囲は」
向こうが聞く。
「東へ三キロ拡大。深部反応上昇中」
補佐が答える。
沈黙。
しばらくして。
「了解。こちらも同様の観測」
向こうが言う。
「北側でも白影確認済み」
補佐が止まる。
「北側も」
短く確認する。
「そうだ。二か所から同時に出ている」
その言葉で。
通信室の空気が変わる。
二か所。
蒼月区域だけではない。
補佐は記録を取る。
手が少し速くなる。
通信は続く。
外では夜が来ていた。
北海道の夜は。
今日も長かった。
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