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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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333/451

第333話「自衛隊との通信」

夜前。


通信室。


蒼月の補佐が通信機の前にいた。


断続的に繋がる回線。


雑音が多い。


だが。


声は聞こえる。


自衛隊の前線基地からだった。


「白影の確認を求める」


向こうの声。


補佐が答える。


「確認済み。昨日から継続中」


短く。


「範囲は」


向こうが聞く。


「東へ三キロ拡大。深部反応上昇中」


補佐が答える。


沈黙。


しばらくして。


「了解。こちらも同様の観測」


向こうが言う。


「北側でも白影確認済み」


補佐が止まる。


「北側も」


短く確認する。


「そうだ。二か所から同時に出ている」


その言葉で。


通信室の空気が変わる。


二か所。


蒼月区域だけではない。


補佐は記録を取る。


手が少し速くなる。


通信は続く。


外では夜が来ていた。


北海道の夜は。


今日も長かった。


(次話へ)

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