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第332話「ぴーちゃんの回復」
夕方。
診療区画。
玲奈が横になっていた。
ぴーちゃんが隣にいる。
静かだった。
ぴーちゃんは何もしていない。
ただ。
そこにいる。
しばらくして。
玲奈が目を開ける。
「……少し楽になった」
小さい声。
ぴーちゃんが動く。
「よかった」
短く言う。
玲奈がぴーちゃんを見る。
「何かした?」
静かに聞く。
ぴーちゃんは少し考える。
「そばにいた」
短く答える。
それだけだった。
玲奈が少し笑う。
珍しかった。
玲奈が笑うのは。
その時。
悠真が来る。
「起きたか」
短く。
玲奈が頷く。
「明日はもう少し絞る」
静かな声。
「全部感じようとしない」
悠真が頷く。
ぴーちゃんも頷く。
診療区画は静かだった。
外では白影が広がっている。
だが。
ここには。
回復する時間があった。
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