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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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332/451

第332話「ぴーちゃんの回復」

夕方。


診療区画。


玲奈が横になっていた。


ぴーちゃんが隣にいる。


静かだった。


ぴーちゃんは何もしていない。


ただ。


そこにいる。


しばらくして。


玲奈が目を開ける。


「……少し楽になった」


小さい声。


ぴーちゃんが動く。


「よかった」


短く言う。


玲奈がぴーちゃんを見る。


「何かした?」


静かに聞く。


ぴーちゃんは少し考える。


「そばにいた」


短く答える。


それだけだった。


玲奈が少し笑う。


珍しかった。


玲奈が笑うのは。


その時。


悠真が来る。


「起きたか」


短く。


玲奈が頷く。


「明日はもう少し絞る」


静かな声。


「全部感じようとしない」


悠真が頷く。


ぴーちゃんも頷く。


診療区画は静かだった。


外では白影が広がっている。


だが。


ここには。


回復する時間があった。


(次話へ)

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