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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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330/451

第330話「蒼月の判断」

午後。


蒼月レインの部屋。


蒼月は地図を広げていた。


残存区域全体の地図。


観測ポイント。


補修箇所。


避難ルート。


全部書き込まれている。


その時。


補佐の女性が来る。


「白影の範囲が広がっています」


静かな声。


「昨日より東へ三キロ」


蒼月は地図を見る。


指でなぞる。


少し考える。


「東側の観測ポイントを増やせるか」


短く聞く。


補佐が頷く。


「人員が足りるか確認します」


蒼月も頷く。


それだけだった。


慌てない。


騒がない。


ただ。


状況に合わせて動く。


それが蒼月の指揮だった。


その時。


悠真が来る。


「白影が広がったと聞いた」


静かな声。


蒼月が顔を上げる。


「あなたも感じてるか」


短く聞く。


悠真が頷く。


二人は地図を見る。


白影の範囲。


深部反応の上昇。


影の接近。


全部が同じ方向を向いていた。


(次話へ)

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