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第325話「蒼月との話」
午後。
拠点の一室。
悠真は蒼月レインと向き合っていた。
久しぶりだった。
蒼月は静かな人だった。
声を荒げない。
命令しない。
ただ。
聞く。
そして考える。
「白影が出た」
悠真が言う。
蒼月は頷く。
「見た」
短く。
「前にも出たことがある」
続ける。
「その時は三日で消えた」
悠真が聞く。
「今回は」
蒼月は少し考える。
窓の外を見る。
北の空。
「分からない」
静かな声。
「でも今回は違う気がする」
短く。
悠真も窓を見る。
白影はまだある。
動かない。
ただそこにある。
蒼月が続ける。
「あなたたちが来てから変わった」
静かに言う。
「良い意味でも悪い意味でも」
悠真は黙る。
均衡者として動くことで。
何かが変わっている。
それは分かっていた。
だがそれが何を引き寄せているのか。
まだ見えなかった。
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