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ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


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325/451

第325話「蒼月との話」

午後。


拠点の一室。


悠真は蒼月レインと向き合っていた。


久しぶりだった。


蒼月は静かな人だった。


声を荒げない。


命令しない。


ただ。


聞く。


そして考える。


「白影が出た」


悠真が言う。


蒼月は頷く。


「見た」


短く。


「前にも出たことがある」


続ける。


「その時は三日で消えた」


悠真が聞く。


「今回は」


蒼月は少し考える。


窓の外を見る。


北の空。


「分からない」


静かな声。


「でも今回は違う気がする」


短く。


悠真も窓を見る。


白影はまだある。


動かない。


ただそこにある。


蒼月が続ける。


「あなたたちが来てから変わった」


静かに言う。


「良い意味でも悪い意味でも」


悠真は黙る。


均衡者として動くことで。


何かが変わっている。


それは分かっていた。


だがそれが何を引き寄せているのか。


まだ見えなかった。


(次話へ)

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