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第308話「食料倉庫」
昼前。
食料倉庫。
黒崎恒一が確認をしていた。
保存食。
乾燥肉。
缶詰。
穀物。
順番に見ていく。
担当者も同行していた。
「現在消費量なら」
短く。
「まだ余裕あります」
恒一は頷く。
だが。
確認は続ける。
足りるかではない。
足りなくなった時どうするか。
そこまで考える。
それが管理だった。
その時。
倉庫の入口から子どもたちが覗く。
興味津々。
中を見ている。
担当者が少し笑う。
「宝物庫みたいだな」
短く。
子どもたちも笑う。
恒一も少しだけ笑った。
確かにそうだった。
ここにある食料は。
命そのものだ。
その時。
小さな女の子が聞く。
「これ全部食べていいの?」
周囲が少し笑う。
恒一が答える。
「だめだ」
短く。
「皆で食べるんだ」
女の子が頷く。
真面目な顔だった。
その様子に。
倉庫の空気が少し柔らかくなる。
外では影が近づいている。
だが。
中では。
今日も食料管理が続いていた。
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