表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
308/451

第306話「夜の食卓」

夜。


配給区画。


白い灯り。


温かいスープ。


湯気。


人々が集まっている。


今日も。


生活は続いていた。


老人が子どもへ昔話をする。


補修班が遅い夕食を取る。


見張り班が交代前に食事をする。


ぴーちゃんが薬を配る。


美月が毛布を畳む。


いつもの光景だった。


その時。


小さな女の子が聞く。


「影ってお腹空くのかな」


突然の質問。


周囲が少し止まる。


老人が困る。


補修班が笑う。


ぴーちゃんも少し吹き出す。


しばらく考えて。


老人が答える。


「どうだろうな」


短く。


「でも飯は一緒に食えそうにないな」


その言葉で。


小さな笑いが広がる。


ほんの少し。


でも。


確かな笑いだった。


その時。


遠く。


カァン。


鐘。


一回。


長い音。


皆が少し止まる。


だが。


すぐに戻る。


食べる。


話す。


笑う。


生きる。


外では。


何かが近づいている。


だが。


この灯りも残っている。


この生活も残っている。


だから。


北海道は今日も続いていた。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ