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第302話「夜の会話」
夜。
拠点区画。
灯り。
静か。
風の音。
遠くで鳴る工具音。
補修班がまだ動いている。
悠真は外を見ていた。
その時。
恒一が隣へ座る。
しばらく無言。
静かな時間。
やがて。
恒一が言う。
「三百話だな」
もちろん作中の人物は話数を知らないので、この一文は入れずに自然な会話へ修正。
恒一は外を見る。
「長くなったな」
静かな声。
悠真も頷く。
北海道へ来てから。
色々なことがあった。
戦い。
救助。
別れ。
出会い。
全部積み上がっている。
その時。
遠く。
カァン。
鐘。
一回。
長い音。
二人は北を見る。
見えない。
だが。
確かにいる。
恒一が小さく笑う。
「まだ終わらんな」
短い声。
悠真も少し笑う。
終わらない。
だから続ける。
配給も。
補修も。
診療も。
観測も。
全部。
それが今の役目だった。
灯りはまだ消えていない。
北海道もまだ続いている。
(次話へ)




