表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
286/451

第284話「補修班」

昼前。


外壁補修区画。


工具音。


カン。


カン。


金属音が響く。


補修班は今日も動いていた。


侵食。


雪。


風。


外壁は常に傷む。


だから。


直し続ける。


終わらない仕事だった。


若い補修員が言う。


「いつ来るんですかね」


掠れた声。


誰に向けたわけでもない。


年配の補修員が工具を動かしたまま答える。


「来る時は来る」


短く。


若い補修員が苦笑する。


「答えになってませんよ」


年配の補修員も少し笑う。


「俺たちの仕事は当てることじゃない」


工具を置く。


外壁を叩く。


確認する。


「来ても残るようにすることだ」


静かな声。


若い補修員は黙る。


そして。


少しだけ頷いた。


その時。


風が吹く。


外壁布が鳴る。


遠く。


北。


見えない。


だが。


何かが近づいている。


それでも。


工具音は止まらなかった。


北海道は。


維持され続けていた。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ