↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンのある世界で生きる  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
273/451

第271話「見張り台の朝」

朝。


蒼月残存区域。


風が吹いていた。


外壁布が揺れる。


雪煙が流れる。


音がある。


それなのに。


誰も安心していなかった。


見張り台。


夜勤明けの兵たちが交代している。


目の下。


皆少し黒い。


眠れていない。


それでも。


持ち場へ向かう。


北海道では。


誰かが休めば。


誰かが埋める。


そうやって維持していた。


その時。


悠真が外壁へ上がる。


白い息。


北を見る。


黒い空。


遠い脈動。


まだ続いている。


そして。


影。


いる。


今日も。


遠く。


雪原の向こう。


立っていた。


昨日より近い。


そんな気がする。


でも。


確信は持てない。


その時。


白峰 蓮が記録紙を確認する。


「深部反応上昇」


短く。


「継続」


それだけ。


もう驚く者はいない。


皆。


分かっている。


近づいている。


玲奈が小さく言う。


「……起きてる」


短い声。


以前なら。


意味が分からなかった。


今は違う。


誰もが理解していた。


その言葉の重さを。


(次話へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。