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第139話 「共闘テスト」

拠点の外。


空気が張っていた。


静か。


だが。


全員が分かっている。


今日は試す日だ。


「……来る」


悠真が言う。


短く。


その瞬間。


空間が歪む。


一つ。


二つ。


同時。


「……二体」


白峰 蓮が即座に共有する。


その時。


03が前に出る。


迷いなく。


まるで恐怖がない。


「……下がって見てろ」


蓮斗が言う。


警戒を崩さない。


だが。


03は首を振る。


「……確認する」


短く。


それだけ。


その時。


二体が動く。


位置変動。


左右から同時。


普通なら対応不可能。


だが。


03は動かない。


その瞬間。


歪みだけがズレる。


強制的に。


「……は?」


蓮斗が止まる。


理解できない。


03は何もしていない。


なのに。


未分類個体の位置だけが狂う。


「……空間干渉か」


白峰 蓮が小さく言う。


その時。


03が一歩踏み込む。


二体が同時に反応。


位置変動。


囲む。


だが。


03の周囲だけ。


空間が“沈む”。


歪みが安定しない。


未分類個体が近づけない。


「……すげぇな」


蓮斗が呟く。


だが。


その時。


03が言う。


「……甘い」


短く。


その瞬間。


二体が同時にズレる。


今度は03ではない。


悠真側。


「っ!!」


悠真が反応する。


ギリギリ。


回避。


だが。


完全じゃない。


その時。


03が初めて振り返る。


「……見ろ」


短く。


「止めるな」


「流せ」


その言葉。


悠真が理解する。


次の瞬間。


壁が動く。


角度変更。


流れを変える。


二体が中央へズレる。


「……そうだ」


03が言う。


初めて。


少しだけ認めるように。


その瞬間。


二体がぶつかる。


互いに干渉。


止まる。


「……今!」


白峰 蓮が叫ぶ。


悠真と蓮斗が同時に動く。


距離ギリギリ。


触れない位置。


そこから。


一撃。


重ねる。


一体が崩れる。


だが。


もう一体が抜ける。


位置変動。


背後。


「……まだ!」


03が言う。


その瞬間。


空間が沈む。


未分類個体の動きが一瞬だけ止まる。


完全ではない。


だが。


十分。


「……合わせろ」


その言葉。


悠真が踏み込む。


最後の一撃。


中心へ。


叩き込む。


歪みが止まる。


揺れが消える。


そして。


二体が同時に消える。


静寂。


誰も動かない。


その時。


蓮斗が言う。


「……今の反則だろ」


息を吐く。


その時。


03が答える。


「……お前らが遅いだけだ」


短く。


感情はない。


だが。


否定もしていない。


その時。


白峰 蓮が言う。


「……干渉できるのか」


03を見る。


その時。


03が答える。


「完全じゃない」


「だが崩せる」


短く。


その言葉。


重い。


つまり。


未分類個体にも“上位干渉”が存在する。


その時。


悠真が言う。


「……なんで協力する」


直球だった。


その時。


03は少しだけ沈黙する。


そして。


小さく言う。


「……まだ使えるからだ」


短く。


それだけ。


だが。


全員が理解する。


試されている。


今も。


その時。


03が外を見る。


遠く。


小さく歪みが揺れている。


増えている。


その現実を見ながら。


03が小さく呟く。


「……もう始まってる」


誰に言ったのかは分からない。


だが。


その言葉だけが残る。


戦いは、さらに大きくなる。


その予感だけが。


確実に広がっていた。


(次話へ)


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