第132話 「複数戦(実戦)」
外。
空気が張り詰める。
静か。
だが。
“来る”。
「……来た」
悠真が言う。
短く。
その瞬間。
歪みが生まれる。
一つ。
二つ。
三つ。
同時。
「……確認、三」
白峰 蓮が言う。
即座に共有。
その時。
ぴーちゃんが言う。
「位置……全部違う!」
分散。
予想通り。
だが。
問題ない。
「……行くぞ」
悠真が言う。
その瞬間。
全員が動く。
前に出ない。
囲まない。
“流す”。
その時。
一体が動く。
位置変動。
だが。
壁が変わる。
角度。
流れ。
進路がズレる。
中央へ。
「……一体、入った」
白峰 蓮が言う。
そのまま。
別の一体。
動く。
だが。
同じ。
流れに乗る。
中央へ。
「……二体目」
蓮斗が言う。
少し笑う。
その時。
三体目。
動かない。
観ている。
「……こいつが問題だな」
悠真が言う。
短く。
その瞬間。
三体目が動く。
だが。
他とは違う。
逆方向。
逃げる。
「……散らす気か!」
蓮斗が叫ぶ。
その時。
壁が変わる。
後ろ。
閉じる。
逃げ道が消える。
「……戻した!」
ぴーちゃんが言う。
その時。
三体目も中央へ。
合流。
「……三体、まとめた」
白峰 蓮が言う。
確信。
その瞬間。
三体が同時に動く。
位置変動。
だが。
ぶつかる。
互いに。
干渉する。
「……止まった!」
蓮斗が言う。
その通り。
三体。
同時に動けない。
ズレる。
干渉し合う。
その時。
悠真が踏み込む。
今しかない。
一撃。
叩き込む。
一体に。
当たる。
崩れる。
だが。
別の一体が動く。
背後へ。
「っ!!」
回避。
ギリギリ。
だが。
触れられない。
その時。
蓮斗が入る。
追撃。
二体目へ。
当たる。
崩れる。
その瞬間。
三体目が動く。
抜ける。
中央から。
外へ。
「……まずい!」
白峰 蓮が言う。
その時。
壁が変わる。
再誘導。
だが。
遅い。
三体目。
完全に外へ。
自由になる。
「……一体抜けた」
悠真が言う。
短く。
その時。
抜けた一体が動く。
位置変動。
背後。
同時に。
二体目も動く。
挟まれる。
「……くそっ!」
蓮斗が叫ぶ。
割り込む。
だが。
間に合わない。
触れられる。
一瞬。
その瞬間。
動きが鈍る。
完全じゃない。
だが。
削られる。
「……下がる!」
悠真が言う。
即断。
全員が動く。
距離を取る。
その時。
三体が止まる。
中央。
再び。
集まる。
そして。
消える。
歪みの中へ。
静寂。
誰も動かない。
その時。
蓮斗が言う。
「……惜しいな」
息を吐く。
その時。
白峰 蓮が言う。
「……形はできてる」
短く。
その通り。
三体。
まとめられる。
当てられる。
だが。
まだ。
“詰めきれてない”。
その時。
悠真が小さく言う。
「……あと一歩だな」
短く。
確実に。
勝ち筋。
見えている。
その時。
ぴーちゃんが言う。
「……いける」
小さく。
だが。
確信。
その一言。
全員が頷く。
この戦い。
勝てる。
その段階へ。
来ている。
複数戦は成立した。
だが。
完全攻略は、まだ先だ。




