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第129話 「残る違和感」

 拠点。


 静かだった。


 戦いは終わった。


 あの存在も。


 消えた。


 だが。


 空気が重い。


 誰も。


 完全に安心していない。


「……終わったな」


 蓮斗が言う。


 座り込む。


 だが。


 顔が曇っている。


「……ああ」


 悠真が答える。


 短く。


 だが。


 そのまま外を見る。


 何もない。


 静か。


 だが。


 “おかしい”。


 その時。


「ぴー……」


 ぴーちゃんが言う。


 少しだけ不安そうに。


「回復……軽い」


 全員が止まる。


「……軽い?」


 白峰 蓮が聞く。


 その時。


「いつもより……少ない感じ」


 曖昧。


 だが。


 違和感。


 その時。


 白峰 恒一が言う。


「……確認する」


 すぐ動く。


 周囲を見る。


 地面。


 空間。


 侵食の痕跡。


 その時。


「……残っているな」


 小さく言う。


 全員が見る。


「消えていない」


 短く。


 だが。


 確実に。


 侵食とは違う。


 だが。


 “歪みの痕跡”。


 残っている。


「……倒したんじゃないのか?」


 蓮斗が言う。


 その時。


 白峰 蓮が答える。


「……消しただけだな」


 短く。


 その言葉。


 重い。


 倒したんじゃない。


 “追い返した”。


 その可能性。


 その時。


 悠真が言う。


「……また来るな」


 短く。


 確信。


 その時。


 ぴーちゃんが小さく言う。


「……怖い」


 正直に。


 だが。


 誰も否定しない。


 その通り。


 勝った。


 だが。


 終わっていない。


 その感覚。


 全員が持っている。


 その時。


 美月が言う。


「……中は大丈夫」


 静かに。


 だが。


 強く。


「でも……外が違う」


 その一言。


 全員が外を見る。


 景色。


 変わっていない。


 はず。


 だが。


 違う。


 “何かがズレている”。


 その時。


 風が吹く。


 いつも通り。


 のはずなのに。


 音が。


 少し遅れる。


「……気づいたか」


 白峰 蓮が言う。


 その時。


 悠真が頷く。


「……ズレてるな」


 短く。


 その通り。


 世界が。


 ほんのわずか。


 ズレている。


 その時。


 黒崎 恒一が言う。


「いいか」


 全員を見る。


「これは戦いの後じゃない」


 短く。


 だが。


 強い。


「変化だ」


 その一言。


 全員が理解する。


 勝利。


 それによって。


 何かが変わった。


 世界が。


 その時。


 悠真が小さく言う。


「……広がってるな」


 短く。


 だが。


 確実に。


 侵食じゃない。


 魔王でもない。


 九条でもない。


 “別の何か”。


 それが。


 増えている。


 その感覚。


 消えない。


 その時。


 ぴーちゃんが言う。


「……増えてる」


 小さく。


 だが。


 確かに。


 その一言。


 全員が止まる。


 増えている。


 つまり。


 あれは。


 “個体じゃない”。


 その理解。


 重い。


 その時。


 悠真が外を見る。


 何もない。


 だが。


 確実に。


 “いる”。


 見えないだけで。


 その時。


 小さく言う。


「……次は一体じゃないな」


 短く。


 その言葉。


 重い。


 その瞬間。


 全員が理解する。


 次の戦い。


 さらに厳しくなる。


 その現実。


 避けられない。


 だが。


 止まらない。


 その時。


 黒崎 恒一が言う。


「整えろ」


 短く。


 命令。


「まだ足りない」


 その言葉。


 全員が動く。


 再び。


 内政。


 積み直す。


 その時。


 風がまた吹く。


 今度は。


 ほんの少しだけ。


 “逆”。


 その違和感。


 消えない。


 勝利は、終わりじゃない。


 それは。


 次の異変の始まりだった。



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