第127話 「再挑戦(新戦術)」
外。
空気が違う。
前と同じ場所。
だが。
“準備”がある。
見えない。
だが。
確実に。
「……行くぞ」
悠真が言う。
短く。
全員が動く。
配置。
前回とは違う。
距離が広い。
間隔がある。
中央。
“空けている”。
その時。
空間が歪む。
来る。
全員が見る。
「……見えた」
白峰 蓮が言う。
歪み。
範囲が広い。
だが。
その中心。
“固定されている”。
その瞬間。
出現。
あの存在。
揺れている。
だが。
今回は違う。
“囲まれている”。
「……今だ」
悠真が言う。
全員が動く。
同時に。
壁が動く。
ただの壁じゃない。
“角度”。
“配置”。
“流れ”。
すべて計算されている。
歪みの動きを。
制限する。
「……止まった」
蓮斗が言う。
驚く。
完全ではない。
だが。
動きが鈍い。
その時。
それが動く。
位置変動。
だが。
“中央に戻る”。
「……誘導できてる」
白峰 蓮が言う。
確信。
戦場。
支配している。
その時。
悠真が踏み込む。
一直線。
だが。
突っ込まない。
“触れない距離”で止まる。
「……ここだ」
短く言う。
その瞬間。
それが反応する。
位置変動。
悠真へ。
だが。
壁が変わる。
角度が動く。
進路がズレる。
接触しない。
「……読める!」
蓮斗が言う。
その時。
反撃。
一撃。
今度は。
“当たる”。
完全じゃない。
だが。
確かに。
“干渉できている”。
「……効いてる!!」
蓮斗が叫ぶ。
その時。
それが揺れる。
輪郭が崩れる。
だが。
消えない。
その瞬間。
それが変わる。
歪みが増える。
範囲が広がる。
「……来るぞ!」
白峰 蓮が言う。
次の段階。
その時。
それが“外れる”。
制御を抜ける。
一瞬。
壁の隙間。
そこから。
悠真の背後へ。
「っ!!」
全員が反応する。
だが。
ギリギリ。
触れる。
背中。
一瞬。
その瞬間。
体が止まる。
また。
干渉。
「……くそっ!」
蓮斗が叫ぶ。
割り込む。
だが。
今度は違う。
ぴーちゃんが動く。
距離。
離れている。
だが。
“範囲”。
広げている。
直接回復じゃない。
“維持”。
その影響で。
悠真の動きが戻る。
遅い。
だが。
止まらない。
「……戻る」
悠真が言う。
体を立て直す。
その時。
それが止まる。
全員を見る。
観察。
そして。
少しだけ。
後退する。
「……下がった?」
蓮斗が言う。
その時。
白峰 蓮が言う。
「……違う」
短く。
「測っている」
その通り。
次を。
学んでいる。
その時。
それが消える。
歪みの中へ。
静寂。
全員が止まる。
その時。
蓮斗が言う。
「……今のは勝ちか?」
その時。
悠真が首を振る。
「……違うな」
短く。
だが。
確実に。
「通じた」
「だけだ」
その言葉。
全員が理解する。
まだ倒していない。
だが。
“通じた”。
それは。
大きい。
その時。
白峰 蓮が言う。
「……次でいける」
短く。
だが。
確信。
戦いは進んでいる。
理解できない敵。
だが。
制御はできる。
その段階へ。
来ている。
再挑戦は成功した。
だが。
決着は、まだ先だ。




