第126話 「積み直す力」
拠点。
空気が違う。
静かだが。
重い。
全員が分かっている。
足りない。
「……整理する」
白峰 蓮が言う。
再び。
分析。
「敵は進化する」
短く。
核心。
「対処を覚える」
「対応を変える」
つまり。
“同じやり方は通用しない”。
「……じゃあどうする」
蓮斗が言う。
その時。
「変える」
悠真が言う。
短く。
「やり方を」
その時。
白峰 恒一が言う。
「環境を変える」
全員が見る。
「戦場を固定するのではなく」
「制御する」
侵食体と同じ。
だが。
今回は。
“歪み”も含める。
「……できるのか?」
蓮斗が言う。
その時。
桐谷 恒一郎が笑う。
「やるしかねぇだろ」
壁を見る。
「今度はただの壁じゃねぇ」
「“誘導装置”だ」
その言葉。
全員が理解する。
動きを制限する。
自由を奪う。
その時。
ぴーちゃんが言う。
「……ぴーは後ろから支える」
回復。
直接じゃない。
“維持”。
役割が変わる。
その時。
美月が言う。
「……中、もっと固める」
静かに。
だが。
強く。
安全圏を広げる。
その役割。
重要。
その時。
黒崎 恒一が言う。
「いいか」
全員を見る。
「相手に合わせるな」
短く。
だが。
強い。
「相手を合わせろ」
その一言。
全員が理解する。
戦い方が変わる。
対応じゃない。
支配。
その時。
悠真が小さく言う。
「……次は勝つ」
短く。
だが。
確実に。
準備が始まる。
内側から。
積み上げる。
それが。
この戦い。
負けは、無駄じゃない。
それは。
次に勝つための情報だった。




