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第124話 「観測される二つ(神代)」

東京。



 地下施設。



 モニターが並ぶ。



 数値が動く。



 異常。



 二つ。



 はっきりと。



「……報告」



 声が響く。



「対象エリア」



「侵食個体、消失済み」



 重殻。



 消えた。



 それは確認済み。



「……第二反応」



 別の声。



 少しだけ緊張。



「未分類個体、出現」



 その言葉。



 空気が変わる。



 その時。



 神代 綾人が立っている。



 無言で。



 画面を見る。



 歪み。



 記録された波形。



 それを。



 じっと。



 見ている。



「……どう思われますか」



 誰かが聞く。



 慎重に。



 その時。



 神代が言う。



「……想定外だな」



 短く。



 だが。



 わずかに。



 興味が混じる。



「侵食とも違う」



「魔王系でもない」



 分類できない。



 それが問題。



 その時。



 別の画面。



 微細なログ。



 ノイズ。



 そこに。



 もう一つ。



 異常。



「……これは」



 誰かが言う。



 その時。



 神代が目を細める。



「……干渉だな」



 短く。



 断定。



「……誰のですか」



 問い。



 その時。



 神代が答える。



「……同類だ」



 その一言。



 空気が止まる。



 同類。



 つまり。



 人間側。



 だが。



 異常。



 その時。



 神代が小さく言う。



「……九条か」



 初めて。



 名前が出る。



 その瞬間。



 全員が反応する。



「……接触あり?」



 確認。



 その時。



「……軽くな」



 神代が言う。



 淡々と。



 だが。



 理解している。



「観測」



「評価」



「介入」



 短く並べる。



「……動き始めたな」



 小さく言う。



 その言葉。



 重い。



 その時。



 振り返る。



 全員を見る。



「対象は三つだ」



 短く。



 命令。



「拠点の人間」



「未分類個体」



「九条」



 その三つ。



 明確に。



 分けられる。



 その時。



 神代が最後に言う。



「……面白い」



 ほんの少しだけ。



 笑う。



 初めて。



 感情が出る。



 その瞬間。



 空気が変わる。



 これは。



 ただの観測じゃない。



 “関与”。



 その始まり。



 三つの異常が、同時に動き出した。


 それは。


 世界の均衡を壊す兆しだった。



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