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第104話 「止めるための条件」

 外周。


 壁は、立っている。


 侵食体は、流れている。


 屍影は、止まっている。


 守れている。


 だが。


「……これじゃ止まらねぇな」


 蓮斗が言う。


 腕を組む。


 外を見る。


 奥。


 重殻。


 あの個体。


 まだ。


 いる。


「……あれがいる限り」


 白峰 蓮が言う。


 静かに。


「侵食は止まらない」


 事実だった。


 壁は遅らせる。


 だが。


 止めない。


「ぴー……」


 ぴーちゃんが言う。


「ちょっとずつ来てる……」


 侵食。


 ゆっくり。


 だが。


 確実に。


 その時。


 悠真が言う。


「……条件が足りない」


 全員が見る。


「止めるための」


 核心。


 その時。


「……三つだな」


 白峰 蓮が言う。


 指を立てる。


「一つ」


「侵食体の制御を止める手段」


 つまり。


 流れを断つ。


 その方法。


「二つ」


「重殻個体の突破手段」


 あれを倒せなければ。


 終わらない。


「三つ」


「安全圏の維持」


 これが崩れれば。


 全て終わる。


 その三つ。


 どれも。


 欠けている。


「……全部足りてねぇじゃん」


 蓮斗が言う。


 苦笑する。


 だが。


 事実。


 その時。


「……だから準備する」


 悠真が言う。


 短く。


 だが。


 確実に。


 その時。


 黒崎 恒一が言う。


「順番がある」


 全員が見る。


「いきなり全部は無理だ」


 当然。


 だから。


「一つずつ潰す」


 シンプル。


 だが。


 確実。


 その時。


「……どれからだ?」


 蓮斗が聞く。


 その時。


 白峰 恒一が言う。


「侵食体だ」


 即答。


「流れを止めれば」


「戦場が固定できる」


 その意味。


 大きい。


 自由に動けるようになる。


 つまり。


 次に繋がる。


「……なるほどな」


 悠真が頷く。


 理解する。


 その時。


 桐谷 恒一郎が言う。


「そのための構造は作れる」


 壁を見る。


「もっと細かく区切る」


「流れを分断する」


 職人の戦い方。


 確実に効く。


 その時。


「ぴー!」


 ぴーちゃんが言う。


「それなら回復も安定する!」


 条件が揃い始める。


 その時。


 美月が言う。


「……それって」


「時間かかるよね」


 正直な意見。


 その通り。


 すぐには終わらない。


 その時。


 黒崎 恒一が言う。


「時間はある」


 短く。


 だが。


 強い。


「作るんだ」


 その言葉。


 全員が理解する。


 時間は。


 待つものじゃない。


 作るもの。


 その時。


 悠真が外を見る。


 重殻。


 あの個体。


 動かない。


 だが。


 圧はある。


「……待ってるな」


 小さく言う。


 敵も。


 準備している。


 その理解。


 重い。


 だが。


 同じ。


 こちらも準備する。


 その時。


 悠真が言う。


「……やるぞ」


 短く。


 だが。


 確実に。


 次の段階。


 “止めるための戦い”。


 その準備。


 本格的に始まる。


 止めるには、条件がいる。


 そして。


 その条件は、これから揃える。



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