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転生したら戦国時代だった  作者: kou2199
第四章 天下布武へ
37/47

小寺氏の滅亡

小寺氏の終わりが来ました

「平五郎殿、時は来ましたぞ」孝高

「うむ、いいよ織田軍出撃の時来たり、全力で小寺を成敗する」


「は、全て準備済でございます」


「あわれ小寺家臣全てが裏切るとは思ってもまい」

「御意、毛利間者もすべて我らの手の内にて」孝高

「うむ、重隆にみせてやりたかった」平五郎


「重隆様は幸せ者にございました。」先日重隆は天寿を全うしたのだった

「それにしても重隆殿の手腕は見事としか言いようが無い、恐るべき財力を蓄えた

ものじゃ、その資金力毛利を上回る」平五郎


「は、重隆様あっての毛利成敗にござる」孝高


「よし、それでは小寺に最後通告を行うのじゃ。あくまでも大義名分はこちらと

世に知らしめねばならん」平五郎


「ここまで長ごうござった・・足かけ二年の月日」孝高


「荒木村重が謀反しなければもっと早かったのじゃ」平五郎

「痛恨の極みでござる」孝高


「あれほどの辛酸辛苦をなめたのにまだ村重を擁護するのか?」平五郎

「いまだに我は納得してませぬ、いくら問いただしても勝ち目のない謀反など

村重を深く知る我にはどうしても信じられないのです」


「そうは申しても実際に其方は一年も幽閉され息子まで失う所だったのだ」

「平五郎様から聞き及びましたる伊賀の里首魁に似たものを感じるのです」


「つまり?操られていたと申すか」平五郎

「は、確証はなにひとつありませぬが・・・」孝高


「うーむ、もしかして敵側は時間稼ぎをする必要があったのかもしれんな」平五郎

「策を労するは我らだけではありませぬ故」孝高


「しかし、その時間稼ぎとやら小寺のことを指すのならばさしたる成果はなかったな」

平五郎


「ですが大局をみれば一年の期間は毛利に準備期間を与えたのやも」孝高

「しかし懸案の上杉との挟撃は失敗した。つまり我らのほうが先手を取ってるぞ」


「御意、いまこの時期を逃してはならないのも事実」孝高


「ならば見えもしない敵の策略などにおびえる事などない。進撃あるのみ」


「はっ」




黒田軍挙兵!

一報が御着城率いる小寺政職にとどく


「な、なに~孝高め裏切りか!」

「黒田軍総勢膨れて1万以上にござる」伝令


「ば、ばかな!重隆無きあと孝高は兵の掌握に失敗したとの報は偽りか!」

「わかりませぬがどこからか兵が沸いて来ました!これは一大事にござる」


重隆の死を利用し孝高は手勢を毛利方と見なされていた地侍に分散させて

政職には偽装報告をしていたのだった。勿論毛利方地侍は全て首をすげかえてた上での

行動


「地侍全てが黒田勢に寝返りました!総勢1万3千、味方勢力800にござる」


「ば、ばかなそれでは戦にならん」政職


「殿、ご安心めされこんな事もあろうかと毛利勢1万いつでも援軍の段取りにござる」

「そ、そうか!つまり2~3日籠城すれば勝利間違いなしと?」

「御意、城の兵糧2~3年でもつきませぬ、勝利間違いなしでござる」


取らぬタヌキのなんとやら・・・事実は甘く無かった

籠城初日深夜


「政職様起きてくだされ」

「ん、なにごと?黒田勢でもせめてきたか」


「は、孝高、殿の首を頂戴にあがりました」孝高

ばっと飛び起きる政職


「ぎゃーー、なぜじゃ、なせ其方がここにいるのじゃ」


「は、抜け穴を通って参りました」孝高


「ば、ばかな護衛兵どもはなにをしている」

「残念ですがここに殿を守る兵は一兵もいませぬ、全員討ち取りました」


「げげげげ・・」はしたなくもおもら・・・政職


「ゆ、許してくれ孝高、いえ孝高殿、いや孝高様~命だけは~」

「殿見苦しゅうございまする、ここに到っては潔く腹を召されるのが武士道にござる」


「・・・たわけもの、そなたは我が家臣なるぞ謀反は重罪じゃ許さんぞ」

精一杯虚勢をはる政職だが手足はガタガタ震えて失禁中


「しかし殿に従う家臣はもはや1人も居ませぬ。家臣のいない主とは笑止でござるぞ」

「だまれだまれ!余は絶対に腹など切らん。どうしてもというなら首をとってみろ」


「それではご免」スラーっと刀を抜く孝高


「や、やめてくれ~助けてくれ。すまぬ、今までの無礼は深くわびる、其方が主で

かまわん、我は忠実な家臣となる、誓う」


小心者の政職を理解してる孝高、おおかた予想はついていたので動じない


「それでは剃髪し仏門に下りなされ」孝高

「坊主を嫌う織田家の人間が余に仏門に下れとは笑止」政職


「勘違いされてますな。大殿は宗教を嫌ってはいませぬ、民心を惑わす輩を嫌悪

してるにすぎないのです」孝高


「分かった其方の言うとおりにする・・・」ガクっとうなだれる政職

仏門に下ると言う事は一家断絶と同じ、助命されても家名は終わりを示す


ここに御着城陥落、小寺氏はあっけなく滅亡し援軍の手は間に合わなかった

駆けつけた毛利援軍とにらみ合いとなったが兵力でまさる黒田軍有利は動かず

数日で毛利軍は撤退となった。


「おのおの勝ち鬨じゃあ」孝高


「エイエイオーエイエイオー」戦国大名黒田氏が表舞台にさっそうと登場した


大名となった孝高はすぐに行動を開始する


「ここ御着城では手狭で劣悪、姫路に城を建立する」豊富な資金力が物を言う

手回しが済んでる事もあり播州一体はあっというまに黒田氏の勢力となった

その兵力どこから沸いて来たのか不明ながらも3万以上。地域では驚愕の勢力となった

すべては平五郎と孝高の準備による


風見鶏の宇喜多直家ただちに織田側に与する事となった、強大な勢力をほこる毛利も

さすがにこれには脅威を禁じ得ない事態となったのだ


「上杉謙信め・・大事な時に死におって役立たずが!」毛利輝元

「殿悠長な事をいってられませぬいよいよ織田軍は総力で我が軍に対する事でしょう」


「たわけ、そんなことは火を見るよりも明らかなことじゃ」

「いかが致しますか」


「ふ、実は西の九州勢と四国勢との連携がとれてる、ここから先は織田軍一歩も

中にはいれぬぞ」輝元


つまり、九州を割拠する大友、島津、龍造寺、相良氏が大連合して我が毛利に与する

更には四国を制した長宗我部も反織田に廻ったと言う事じゃ」輝元


「おおおっ全軍を併せれば織田軍を遙かに凌駕致しまするな」側近

「さよう、今までは勢力争いに明け暮れていたが今後は反織田で一枚岩じゃ」輝元


輝元の強気発言とは裏腹に実際の毛利は長年に渡る反織田側への支援に疲弊し

台所事情はひっ迫していたのだ。九州勢が万が一にも裏切れば状勢は一変する

危うさを兼ねている。徹底抗戦の姿勢を見せてはいるが戦となれば大変な

事になるは必定なのだ、出来れば時間稼ぎをして体勢を立て直したい。


実は織田軍もこれ以上西にすすむは危険と判断していた、四国の長宗我部勢の脅威が

見逃せなくなってきてるからだ今毛利を攻めれば柔らかい横腹をつかれてしまう


「光秀ここへ」信長


「ははっ」

「いままでの活躍大義であった、其方に新たなる命令を下す」

「はは、なんなりと」


「四国に落ち延びた三好の残党狩りを名目に長宗我部を制してまいれ」


「お、大殿~」光秀

「なんじゃ」信長


「長宗我部はいままで織田軍に敵対したことはありませぬ!なぜ成敗なのか」


「ばかもの、其方は半蔵の調査報告を受けてないのか?長宗我部は反織田になったのだ」

「それはまことでござるか!」


「世の中の状勢などはめまぐるしく変わる物なのだ、今日の味方は明日の敵となりうる」

「し、しかし、それがしは長年長宗我部とは昵懇にし大殿との調定を行って来ました

我をさしおいてなんたる事・・・」光秀


「其方が信じようが信じまいが事実は事実、敵対した以上今日からは敵じゃ」

「しかし、武将は他にもおりますれば我は辞退したく存じます」


「たわけ、長年長宗我部に接した其方以上の人材などいない。光秀、私情は捨てよ」


「は、ははーーっ、し、しかし・・・」

「しかし、なんじゃ?申してみよ」

「じ、実は母上を人質として長宗我部に預けています」光秀

「戦国の世じゃ全ては天下太平のため諦めよ、母君も覚悟の上だろう」


「し、しかし・・・」

「たわけ!幾千万の民の平穏のためじゃ、わからんのか!」

「わかりました・・・」さがる光秀


「光圀、どう見る?」信長

「は、光秀殿の胸中察しますが大殿の申されることに間違いはありませぬ」光圀


「なんとか光秀の母君を救うことは出来ぬか?」

「残念ながら・・・敵対した段階でお命はないと存じます」

「うむ、すでに処刑済か・・光秀には気の毒をした」信長


「お待ちください、敵対したのは長宗我部でござる大殿になんの非がございましょう」

「だが光秀の胸中はいかに?いらぬ恨みをかってしまったのでは?」信長


時を経ずに光秀ご母堂の遺髪が届いてしまった・・

「く、長宗我部め」恨み骨髄の信長


「大殿、ここは冷静に、これは敵の策略にござる、いま兵を挙げるは愚策」光圀

「弔い合戦はまかりならぬと?」


「いかさま。これは敵の安っぽい挑発にござる。今四国を攻めるは村上水軍の

格好の餌食」


「ぐ、村上水軍いまだに健在か・・・」信長

「は、我が鉄鋼船の威力で本願寺への支援は半減させてますが撃退した訳では

ありません」光圀


「これはやっかいな」信長


「ここは得意の無手勝流でござる」光圀

「ほう、秘策があるのじゃな」


「先程大殿が申されたように三好残党狩りを名目に長宗我部と短期の和議を結ぶのです」

「そんなこと長宗我部が認めるものか!」


「いえ、必ず応じます」光圀


「ほう、申してみよ」

「長宗我部にしてみれば突然四国に逃げた三好残党は侵略してきた敵にございます」

「うむ、そうであろうな」


「つまり侵略された領土を返還する名目で長宗我部に助力を申し込むのです」

「だが、光秀のご母堂を葬ってまで敵対を表明した長宗我部が応じるかな?」


「大殿、我が織田軍は例え敵との約定であってもこちらから破った事は一度もありませぬ

長宗我部とてそれぐらいは知っていると存じます」


「確かに、いままで敵に裏切られることはあってもこちらから反故にしたことは一度

たりともない。それが織田家のほこりじゃ」信長


「信用というのは大切なもの、日の本中の諸大名は敵対したとしても織田家に卑怯者

などいないと浸透してます、それを利用するのです」光圀


「しかし、今回は四国攻めが本筋、結果的に裏切りではないのか?」信長


「さにあらず、申し上げたように長宗我部とは合意の上での短期和議でございます」

「わかったぞ、つまり三好を攻めてる内は和議が通る!つまりその間に毛利か!」


「さすが大殿先が見えますな」

「いや、げに恐ろしきは光圀じゃ」

「大殿、我は織田家筆頭軍師、これ位は当たり前の事にて」


「光秀には適当に三好を攻めさせて時間を稼ぐのじゃな!」膝をポンとたたく信長

「さようにござる。こちらが合議を守れば如何に長宗我部といえど約定を違えること

ままなりません」


「タヌキじゃな・・・短期といいつつ実は長期戦か!」

「長宗我部にしてみればまさか強大な織田軍が三好に手こずるとは考えませぬ」


「挑発してきた長宗我部にしてみれば拍子抜けだろうが利はあるしな」信長

「さようにござる、只より高い物はないのです」光圀

「そちも悪よのう・・」

「悪代官と悪徳商人のやりとりでござるな」光圀


「だが折角とった領地を無償で返還するは残念じゃな・・」信長

「商人の心得に損して得取れと言う諺がございまする。大事の前の小事でござる」

「うむ、もしかして此度の和議を通じて再び我ら側につく可能性もあるしな」信長

「それは難しゅうござる」光圀


「ほう?なにか確証でもあるのか?」信長

「なぜ我らに与するほうが安泰なのにあえて敵対を選んだのか・・」

「うむ、いまだ知らぬ謎勢力にそそのかされた?」信長

「御意、もはや元親殿も別人やもしれませぬ」


「うーむ、もしやして其方のような別世界から参った者がいるのやもしれんな」

信長


「それは分かりませぬが先日話した通り大殿の天下統一を阻む勢力なのは確か」

「危険じゃ、もしかして諸外国勢ならば国家の一大事」信長


「私と大殿がいる限り絶対に阻止して見せまする」光圀

「うむ」


「ですが、光秀様には本心は隠してあくまでも大殿の申した通り長宗我部成敗が

前提と通さねばなりませぬ」


「なぜじゃ?」信長


「光秀様はいまだに朝廷との繋がりがあります」光圀

「それは余が指示してる事。朝廷との橋渡しが出来るは光秀のみ、無骨者ばかりの

織田軍では奴は貴重なのだ」信長


「光秀様に悪意はなくても必ず軍としての行動は朝廷の知るところとなります」

「む、確かに・・・」信長


「真意を隠せば朝廷を上手く利用出来ます」光圀

「ふふふふ、そなたの悪代官ぶりも相当よな」信長

「敵を欺く為には味方からと古来より決まってます」光圀

「あいわかった、よきにはからえ」信長


「ふふふふ、光圀!余にはわかってるぞ」

「は?一体なにをですか?」


「つまりこちら側は裏切らないが相手側に裏切らせる、すなわち大義名分を得る」

「さすが大殿」


「それは何時なのじゃ?」

「は、多分でござるが本願寺が落ち毛利攻めが本格してからと」

「分かった三好成敗のあと光秀には丹波を与え兵力を蓄えさせる」


「長宗我部にしてみれば突如沸いてくる伏兵に見えまするな」光圀

「果たして光圀の思い描く通りになるかな?」信長


「そうさせるのが軍師の務めでござる」光圀


「畿内統一から全て光圀の手の平なのか?」

「まさか、毎日毎日を必死で戦い抜いた結果でござる」


「其方が言うと嘘にしか聞こえないが?」

「それはしたり、我は大殿に今まで一度たりとも嘘など言った覚えありませぬ」

「分かった、そういう事にしておこう」信長


こうして信長下知の元明智光秀は名目上は三好残党成敗で四国攻めとなった総勢2万

村上水軍の目をかすめての隠密行動当然光圀有する潜水艦にて兵員輸送

だが潜水艦には一度に2~3百の兵しか運べない淡路に急遽支城を建立し備えた


「光圀殿淡路の島まではなんとか兵員を輸送できましたがこの先鳴門海峡はいかにして

渡るのでしょう?難所でござるが」光秀


「ご心配召されるな夜陰に乗じて織田軍秘匿兵器にて輸送完遂させまする」

「うわさに聞くゆーふぉーですな」光秀

「他言無用です」光圀


「光秀様よろこばれよ、昨日無事長宗我部との和議が成立した、これで心置きなく

三好成敗ができますぞ」半兵衛


「母を討たれた恨み晴らすときが来ました。機会を得られて光秀光栄の到り」

「光秀殿、油断召されるな我が手勢は僅か⒉万、援軍の見込みはござらん、長期戦を

覚悟してください。我々はこれで引き上げますが武運長久祈ります」光圀


「必ずや信長様のお役に立って見せます」光秀

「いや、頑張りすぎられても困るんだよ」内心で思う光圀


だが、光秀の胸中に憎悪の炎が点火したことに全く気がつかない光圀まさか信長への

不信感を光秀が募らせるなどとは微塵も思ってなかったのだ。


「大殿お膳立ては出来ましたこれで後顧の憂い無く毛利を落とせますがその前に

本願寺が陥落間近でござる」光圀


「うむ、実に長かった・・・ようやく本願寺落ちるか」

「は、顕如との和平調停はほぼ固まりました。石山城無血開城間近にて」

「6万いた増兵どもはいまや1万を割り込んでいる、和平とは言うが事実上の降伏だな」

信長


「いかにも、しかし寛容な信長様を演出することが此度は大事なのです」

「分からんな第六天魔王の余がなぜ情けを掛けるのか」

「刃向かう敵には容赦なく、恭順する敵には慈悲の心を見せるのが肝要なのです」光圀


「そんなもんかな?」信長


「本願寺については今後も宗教活動をお認めください、僧兵を禁じ正しい教義を推せば

幾千万の民草の心は救われる事でしょう」光圀


「うむ、宗教のあるべき姿に導くのじゃな」信長

「仏敵である信長様が正しい教義を導く事に意義があるのです」光圀

「うむ、真の仏敵はだれなのか次第に判明するであろう」信長


「伝令!大殿大変でござる!」


「どうした!」

「光秀軍大勝、凱旋してきました」

「ば、ばかな送り出して僅か三日で三好を落とした?」信長

「左様にござる、三好勢力を一掃し領地全てを長宗我部に返還し終えた模様です」


「ま、まずいぞ、光秀にはその後の事を伝えてない、今長宗我部を攻めるは愚策じゃ」

「光秀様が報告に来ました、お通ししますか?」側衆


「うむ、通せ」信長


「此度は大勝利大義であった」信長

「は、ありがたき幸せ、しかし今回は別の嘆願に参りました」

「ほう、申してみよ」


「長宗我部成敗、今しばらくお待ちください、独断ながら我調定して

来ました」光秀


「出過ぎた真似をするでない」筆頭家老の勝家が恫喝する


「しかし、毛利攻めが間近の織田軍に長宗我部と対する事など不可能にて

さらに昵懇にしgてる元親様と談義を進めたところ和議に応じてくれたのです」光秀


「ばかもの!其方のしたことは越権行為じゃ大殿に無礼をはたらいたのじゃ」勝家

「織田家繁栄を思えば理にかなってると思いましたが」光秀


黙って聞いている信長


「大殿いかがいたしますか?」勝家

「うむ、その件今は保留じゃ、ちと光圀と協議したい」信長

「この評定の場ではなく光圀との密議でござるか?」勝家


「たわけ、光圀は織田家随一の軍師じゃ、軍師に相談することになにか問題あるのか?」


「そ、そのような事は・・・」全員平伏





「光圀いかがいたす?」信長

「これは困りました光秀様の行動は正道なれどこちらの作戦が狂ってしまいました」

「しかし、こちらから和議を反故にするは得策ではないのだろ?」信長

「いかさま・・さてどうしたものか」


「折角和議があいなったのじゃ、利用するしかあるまいて」信長

「さようにございますな・・しかしこれで長宗我部がいつ裏切るのか読めなく

なりました」光圀


「それならばそれで良いではないか従うのであれば大歓迎じゃ」信長

「いえ、大殿、此度の和議は平等条約、従属ではないのがまずいのです」光圀

「む、確かに・・・長宗我部ごときに平等条約では他大名に侮られる」

「織田軍は絶対に格上と諸国に思わせなければなりません」光圀

「光秀め・・・いらぬ事を」信長


「大殿のような大局観をもつは不可能にございますゆえ」光圀

「かといって表だっては光秀を責めることは出来んな・・・」信長


「いえ筆頭家老様ですら今回の光秀様の行いは専横と申してます」光圀

「確かにこのままでは示しがつかんな・・・困ったものよ」信長


「こうしてはいかがでしょう?」光圀

「妙案があるのか?」


「は、これから落とす毛利領の切り取り放題を餌に光秀様転封とすれば

懲罰と褒美両方兼ね備えまする」光圀


前世、中学からニート生活だった光圀、正史など知るよしも無い

まさか自ら織田信長破滅への引導を渡していたなんて自覚は0なのだ

運命の歯車が大きく動きだした瞬間


「おお、それは確かに妙案その手じゃ」信長


「では、こうしましょう」光圀

「うむ、申してみよ」


「平五郎様が推し進める毛利攻めですが予想以上にてこずってるとし

大殿に援軍を具申致します。更には苦戦を理由に光秀様にも助力願うのです」


「つまり平五郎が切り取った毛利の地を光秀に与えるためじゃな」

「いかさま、更に大殿が出向き論功行賞を申し伝えるという段取りです」


「正に絵に描いた餅、取らぬ狸の皮算用じゃな、毛利攻めはこれからなのに」

「なんの、その気になれば新種子島と隠れ蓑で圧勝間違いなしでござる」


「大した自信よな、ならばなぜ今までそうしなかったのじゃ?」信長

「戦と言うのは殺し合いだけではございません大義名分や人心掌握こそが戦」光圀

「つまり足場固めこそが大事と?」信長


「左様にございます、長宗我部に一度は反目させたことで我が軍に大義名分たちました

これで容赦など必要なく毛利に対して力押しが出来るのです」光圀


「なぜ光秀が先で我は後からなのだ?」信長


「一応苦戦と言ってる以上大殿のお出ましは最後でなければ辻褄があいませぬ」


「なるほど」


「更に此度行われる本願寺勝利の宴に家康様を招待致しましたので接待しなくては

なりませぬ。信長様がいなくてはそれこそ無礼となりましょう」光圀


「なるほど、全ては理詰めという訳か・・うむうむ、さすが軍師殿じゃ」信長

「恐れ多き事にございます」


「して、光圀はどうする?」

「勿論光秀様よりも先に平五郎様の下へ参上し作戦を伝授せねばなりません」光圀

「うむ、全ては毛利成敗が大前提絵に描いた餅にならぬよう工作が必要だな」信長

「御意」


「更には一応長宗我部の裏切りも警戒し我が軍4万全てを投じます」光圀

「ふふふ、ならば元親などは手も出せんな。完璧じゃ」信長






蜂須賀小六部隊1万は信濃、柴田勝家軍4万は越後、家康軍2万は近江、平五郎光圀5万は播州

信長本陣6万は居城待機中滝川一益、中川清秀、金森長近、その他武将も全て畿内から出払っている

光秀軍2万を除いて・・

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