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転生したら戦国時代だった  作者: kou2199
第四章 天下布武へ
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上杉謙信

越後の虎が・・・


「今更なんだが、なぜ煙幕張られた武田騎馬軍団を正確に討ち取れた?」

信長


「は、実はあの閃光弾の意味は敵の陰影を浮き出させ同時に印を施す為にて」

「ほう、印とな?」

「はい、私が上空で偵察していたのは敵兵に印を施す為でした」


「なるほど、それで煙幕でも正確に射撃出来たのだな」信長

「は、新型の種子島は一度印した敵兵を自動的に追尾いたします」

「ば、ばかな!鉄砲の弾が敵を追うのか?」

「は、新型弾は方向を自在に変える事が出来ます」光圀


異世界24世紀では重力場を操ることが出来る、高性能チップを備えた

新種子島の銃弾は前方の重力場を操り自由自在に方向を制御できるのだ

高速で撃ち出された無数の銃弾は全てがホストにより制御され

振り分けられ効率的に敵兵に命中する。一発たりとも無駄玉なしの

恐るべきハイテク銃弾


「だから本陣に残る千以外を壊滅出来たのじゃな」信長

「御意、必殺の新種子島でござる」光圀


「馬防柵を三段重ねにした理由は?」


「は、敵ほうろく玉を消費させる狙いでした」

「なるほど、敵のほうろく玉は思ったよりも数がすくなかったな」


「は、我が上空にて虱潰しに野戦砲を潰して廻りました」光圀

「うむ、大義であった、やはり此度の一番槍は光圀じゃな」

「いえ、追撃戦で目を見張る功績をあげた元康様でございましょう」


「その元康じゃが此度の勝利で近江一体を平定し徳川家康と改名した」

「徳川家康様でございますな、それは目出度きこと」


「其方のお陰で家康は名誉が回復出来たとことさら喜んでおる」

「家康様の臨機応変の戦ぶりこの光圀感服しました、才は本物です」

「うむ、素晴らしい活躍であったな」


「だが・・・」

「は?」


「げに恐ろしきは其方じゃ」信長

「私などまだまだ若輩者にて・・・」光圀

「領地を与えて縛りたいのにそれすらも拒みおって・・・」信長

「いえ、それは違いまする。これから太平の世になれば領地などは

古き制度になるは必定なのです」


「はあ?家臣を食べさせる為に領地を与えるは主の務めの筈だが?」

「そのような制度が戦後の世を長引かせるのでございます」


「ほう、ではなにか他に方法があるのか?」

「戦続きの世ならば論功行賞にて領地を与える事は可能でしょう

しかし、太平の世になればそれは出来なくなります」


「うむ、太平になればおのおのが領地安堵に励めばよいこと」信長

「収める領地の質や量、必ず家臣達の不平不満が出ます」光圀

「それを押さえつつ公平に分配するのが主の務めと言う物」信長


「国毎、領地ごとに主が居たのではいつまで経っても戦国の世と同じです」

「同じ事を何度も言わすでない、だから手立てとやらはなんじゃ?」


「は、大殿には京にて号令を掛けて頂き「国家元首」となって頂きます」


「む、征夷大将軍とか関白とかではないのじゃな」信長


「そのような位は旧態依然にて古き考えでござる」


「ふむ、続けよ」


「そして、各国は全て県という区切りを致します」

「国ではなく県か」


「は、各県には大殿が定める知事という責任者を配置します」

「大名ではなく知事か」

「はい、軍は大殿が一括して管理いたします、つまり国軍です」

「なんと、国軍じゃと?」


「太平を果たした後は諸外国への備えが急務でございますゆえ」光圀

「なるほど。光圀さすがじゃ、日の本が一丸となるのじゃな」


「御意、富国強兵とは国家が富むことでございます」

「更には大殿の側近に使えるは家老ではなく大臣とします」

「ほう、大臣か」

「各専門分野ごとに大臣をあたらせるのです」


「専門分野?」

「は、金の計算は財務大臣、食料は農林水産大臣、交通については

国土交通大臣という専門大臣を定めその下に部下をつけるのです」


「家老どもに集まるは悪徳商人と相場は決まってるぞ」信長

「はい、悪徳商人共手出し出来ぬように専門の部下をあてます

それを「省」とし政府機関とします」


「全て未来、いや南蛮渡来の考えじゃな?」信長


「は、諸外国に侵略されないため国家の近代化は避けて通れませぬ」光圀

「うむ、其方の言うとおりじゃ・・・」信長


「と、まあこれは全国統一後の話でござる」

「うむ、畿内を収めたとはいえまだまだ日の本は広い、包囲網が解けたわけでも無い」

「大殿、さしあたっては毛利と上杉です」


「うむ、どちらも強大、油断ならざる相手じゃ」信長

「は、上杉勢は勝家様が今の所封じてます故さしあたって脅威ではござらん」光圀


「うむ、勝家のお陰で後顧の憂いはない、じっくり毛利攻めじゃな」

「御意、ですが・・」


「なにか懸念でもあるのか?」


「上杉うつけではござらん」

「?」


「越後全体を収め力を十分に蓄えております動員兵で言えば我が軍を凌駕してます」

「なに!それは真か!いつのまに」信長


「我が織田軍勢に抑えられてると見せかけて着々と軍備を進めてるのです」光圀

「つまり全軍で毛利成敗の時を狙ってる?」


「さすが大殿、つまり油断した隙を上杉は狙ってまする」光圀

「ぐっそれでは身動き出来ないでは無いか」信長

「更に恐ろしきは謙信自身は子をなしてませぬが有力な智将が回りを固めていて

領地民の信頼は絶大にござる。」


「だが、余の調べではやはり謙信自身の求心力が絶大との事」

「は、これは信玄以上の強敵、難敵なのはまちがいござらん」光圀


「さて、どうするか・・・」信長


「信濃を制圧したは上杉への牽制も含まれてます」光圀

「成る程、喉元に刃を突きつけてるは我が軍か・・」信長


「御意、まさかの武田滅亡おおいに謙信はうろたえてることでしょう」

「しかし、信濃を制圧したとてここ暫くは領地を落ち着かせる為の時間が必要じゃ」


「この時期に毛利総攻撃を仕掛ければ謙信にすれば信濃が落ち着かぬ時ゆえ好機きたりと

思うことでしょう」光圀


「うーむ、これは複雑な駆け引きじゃ」信長

「は、お互いに腹の探り合い丁々発止でござる」


「読み違えれば我が軍は挟撃をくらい大敗北じゃな」信長


「我が織田軍が負ける訳には参りませぬ」光圀

「ほう・・・秘策ありか?」


「二度と使わぬ筈でしたが・・・」光圀

「・・・・恐るべき暗殺兵器か?」


「闇から闇でござる」

「勝っても負けても数十万の兵が消耗する事態は諸外国を喜ばせるだけじゃ」信長


「御意、大殿下知を」光圀


「今回は余が引き金を引く、汚れ仕事を其方だけに押しつけるは心苦しい」信長

「なりませぬ、大殿は清く、美しき流れの元汚点などを残してはならないのです」光圀


「闇から闇なば誰も分からないし史実に記載しなければよいことじゃ」

「後味悪うござるが・・」光圀


「ふ、なにを今更・・毒を食らわば皿までじゃよ、あないせい」信長


「は、されば・・ここ安土にもそのからくりは用意してありまする」

「うむ、地下にあるという指令所じゃな」


「は、密かに安土城には織田軍の総指揮をとる司令所を設けました」光圀


「よし、移動するぞ」

「大殿これを着用ください」


「うむ、家臣達にも明かせぬ場所じゃ隠れ蓑は必須じゃな」


光圀と半蔵、半兵衛3人が信長を案内する

「ゾロゾロゾロ・・」


「なんじゃこれは?」

「は、天守から一気に地下入りする為のからくりにござる」


「ばかもん、こんな便利な物を余が今まで知らなかったは無礼であろう」

つまり天守から地下5Fまで直通のエレベータが装備されていた


「大殿、この設備はいよいよの時につかう抜け穴と同じでござる家臣達誰1人

知らぬ秘密のからくりなのです」光圀


「うーーむ・・」信長

「さ、到着いたしました」


「な、なんじゃこれは・・この世の物とは思えんな」


「ゆえに家臣達にも見せられぬからくりなのでござる」半蔵


そこには異世界24世紀の科学をも凌駕する最新鋭の司令室が広がっていた


「人っこひとり見かけんが?」

「は、ここは完全無人からくりにござる」半兵衛


全員簡単に入室したが実は厳重なセキュリティチェックがされている

各種生体認証システムが導入されてるので許可された人間にはほとんど

フリーパスだがそれ以外の曲者が侵入した場合は・・・想像にお任せします


「天井に広がるからくり画面に無数の光点があるのは?」

「は、半蔵殿配下が命を賭して全国の要人に印を施した光点でござる」光圀

「なんと申した?全国の武将の位置がわかるのか?」


「御意、いくら影武者を仕立てても無駄にござる」

「つまり余も光圀が邪魔と感じたら闇から闇に葬れるのだな?」


「さにあらず、我は大殿を絶対に裏切りませぬ、その証に織田家の武将達の

位置は探れない仕組みでござる」光圀


「許せ光圀、其方が我を裏切った事など一度も無かった、これからもありえんな」信長

「大殿、我の志忘れましたか?」


「うむ、初めて会った時から余の天下取りに命を賭けると申してたな」

「は、我にはそれ以外の道がないのです」光圀


「其方の話だと未来の事に関わるとか?」信長

「御意、全人類に関わる重大事項にござる」

「はて、余が天下をとることがなぜ万民を救うのか・・理解に苦しむ」

「我が二度までも転生した理由、なぜ未来から使わされたのか」光圀

「余は神など信じないがたしかに神がかってるな・・」


「大殿いまは目の前の事に集中してくだされ」半蔵


「うむ、話がそれてしまったがいかにして謙信を葬るのじゃ?」


「は、実は墨俣の屋上に構えた大筒の転用でござる」光圀


「ほう、いつか余が検分したあの強力な大筒か?」信長


「は、実は稲葉山城天守を撃破するべく作りし大筒でしたが一度も発砲することなく

稲葉山城(現岐阜城)は攻略出来たので無用の長物と化していたのを改良しました」


「ふ、転んでもただでは起きないということか」信長


「大殿にふさわしい「魔」改造にござる」光圀

「ふふふ、第六天魔王にふさわしき大筒と申すのだな?」悪魔の微笑み信長


「大殿だけに明かしますが同時に墨俣には南蛮渡来の発電機が活動しています」


「ふむ、「かくゆうごうろ」とか申しておったな」

「御意、墨俣周辺すべての電力なるものまかなっております」

「電力?あの不思議な火を使わぬ灯火の元か?」


「は、万物に応用が効く万能源にございます」

「うむ、して?つづけよ」


「は、その南蛮渡来の発電機から特殊な暗殺物質を抽出し大筒にて天に放ちます」


「天に放つ?」


「は、天に放った光点は天に浮かぶ「衛星」という物により反射させ暗殺対象人物に

天より降り注がせる事で正確に当たります、どこに隠れていても必殺です」


「城とかに潜んでいても逃れられない?」

「御意、逃げ場はありません」


「で、当たるとどうなる?まさか蒸発とか爆発するのか?」

「それでは暗殺にはなりませぬ、命中させても一見したところでは異常は出ません」

「ほう?」


「恐るべきはその後、体内に照射された暗殺光線は内臓を食い破り数日を持たずに

原因不明の病死を遂げるのです。絶対に助かりませぬ」


「一撃必殺なのか」

「絶対に助かりませぬ、信玄様と同じにて」

「体中の臓物が溶け出すのでは助かりようもないな・・・」


つまり核融合炉から抽出した中性子をメガ粒子砲にて反射衛星をつかい特定の人物に

ピンポイントで照射する必殺の絶対兵器、その透過性は2~3Mのコンクリートすらも

軽々通過する威力。中世時代ならば逃げ場などありえない


「よし、それでは余が引き金を引く」信長

「は、この事実をしるは我ら3人のみ絶対に口外いたしませぬ」


「大殿、それではここに座りこの赤いボタンを押してください」光圀


「ボタン?あのコロっと落ちる武家には不吉といわれる花の事か?」信長


「いえ、それは牡丹でござる、ボタンとは南蛮渡来語にて」

「そうか、この赤い丸を押すのじゃな」


「は、からくり画面をご覧下さい、今ピカピカとしてるのが謙信の印でござる」半蔵

「うむ、すでに謙信をとらえてるのじゃな」信長


「は、お膳立ては済ませてあります、大殿は遠慮無く実行ください」


「この、丸を押せば人1人が死ぬのか・・・恐ろしいな」信長

「しかし、おかげで何十万の命が救われます」半兵衛


「わかったその業は余が引き受けた」「ポチ」


実際の中性子砲はSF映画などとは違い青く光ることも音を発することも無く

無色透明の光線を発し秒速30万Kmで天空から降り注ぎ誰も気がつかずに

春日山城にて執務中の謙信目がけ正確無比に命中した。どこかの世紀末拳士ではないが

「お前はすでに死んでいる」ヒデブアベシ


「命中しました」光圀

「まさに電光石火」信長


「しかし謙信を葬れても上杉勢は盤石、強敵なのは間違いなく」

「だが主を失ったは大きい、立て直しに時間を稼げるのも事実」信長


「御意、貴重な時間を得ます」光圀


「よし、グズグズしてられんこれより全力で毛利成敗じゃ、謙信の死無駄にするでない」

「は、」







こうして上杉謙信志半ばにして果てたのでした・・・奇しくも宿敵信玄と同じに

だがそれは信長にとっても終わりの始まり・・・・

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