魔獣の巣くう鉱山
ベルは冒険者達をボコした後、依頼書を受け取り、鉱山に向かう、鉱山では連戦をすることになりながらも、順調に進んでいった
ベルは依頼書を見ながら町を歩いていた
「う~ん、結構長引きそう…鉱山の規模もデカいし、出てくる魔獣がゴーレムとかサンドスコーピオン、ジャイアントピード…全部手間取るタイプだし、買い出ししておこうかな」
ベルが向かっていたのは市場、ここなら、食料品を買いそろえられるだろう
「お!ねえおじさん、このピーマンとキノコ、あと玉ねぎちょうだい!」
「お!嬢ちゃん、おつかいか?えらいなぁ!どれ、リンゴもおまけしとくよ!」
「わ~い!ありがとおじちゃん!」
「お!こっちには芋!こっちは肉!わはぁ~幸せ~♡」
そんな調子で、かなりの量の食材を買い込んだ
「えっと、玉ねぎ六個にトマト八個、水もいっぱいあるし、お肉は狼のがまだ全然余ってる、この前倒した鳥型魔獣もあるし、お酢に塩コショウ、油の各種調味料もばっちり!よし、行こうか!」
ベルはすべての食材を魔術袋に詰め込み、鉱山に向かった。鉱山は、ラトルの壁の中にある巨大トンネルの中にある。ベルはその巨大トンネルの中を歩いていた、かなり湿っぽく、ぽたぽたと水の落ちる音が反響していた、すると、鉱山の入り口で倒れているパーティーを発見した
「あれ?トニックスじゃん、どうしたの」
「う…べ、ベルか…?」
「うん、なんでそんなにボロボロなの?」
「あぁ…ベルのおかげで強くなったと思って、この鉱山の魔獣を倒そうと思ったんだが…」
「調子に乗りすぎたね」リュースが答えた
「強くなったって思ってたけど、まだまだだったわね」
おそらく、ベルの修行で少し調子ずいた五人が、防具を買うためか知らないが鉱山に挑んだのだろう、それで、魔獣にボコられた
「私が鍛えたんだし、ちゃんと強いはずなんだけどね、てことは、それぐらい強いのがいるって事」
魔術紙に場所と救助人数を書き込み、火魔術で燃やす。魔術紙とは、冒険者が依頼をするときに必ず渡される物で、それに魔力で文字を書き、燃やすと、書いた文が冒険者組合に送られ、救助や、支援に来てくれるのだ
「これで救助が来るはずだから、ここで休んでてね、でも警戒は怠らないで、ここでも魔獣は出るから」
「わ、わかった、ありがとうな、ベル」
「うん、それじゃあ、五人ともお大事にね」
そう伝えて、ベルは鉱山に足を踏み入れた。鉱山の中はさらにじめじめしており、蒸し暑い、所々に魔法石のランプがあるが、それでも少し暗かった
「う~ん、この先にジャイアントピードがいるな~、なら!『氷獄』!!」
ベルが『氷獄』を使うと、目の前を冷気が走り、まだベルの存在に気づいていなかったジャイアントピード、巨大ムカデに命中、昆虫系なので、動きが鈍っていた、その隙に、『鎌鼬』で頭を真っ二つに割り、討伐した
「ふう、まあこんなもんだよね、冒険中も魔術の勉強しといてよかった~っと、この音でウェーブバットが来ちゃったか」
ベルは戦闘態勢に入る、ウェーブバットは超音波攻撃をしてきて、それを直で浴びると鼓膜が破れて龍の力で治るだろうが一時的に聞こえなくなるのは致命的なため、超音波を警戒した、すると、狙い通り、ウェーブバットが一直線に超音波を放ってきたので、上に飛んで通り抜け、ウェーブバットの脳天にかかと落とし、ひるんだ隙に首を切断しチェックメイト
「ふぅ、こりゃ、連戦になりそうだな~」
ベルの考えた通りに、その後もジャイアントピードサンドスコーピオン、ワームが襲ってきたが、特に怪我することもなく討伐し、少し歩くと開けた場所に出たので、いい時間だったこともあり、結界を張り、安全を確認してから料理をすることにした
「ふぅ、疲れすぎてお腹ペコペコだ~」
魔術袋から鍋やまな板、包丁を取り出し、食材を準備する
「さてと、今日は酢豚ならぬ酢鳥…は別の料理になるけど、まあ豚肉じゃなくて鶏肉使うやつにしよっと!」
以前狩った鳥型魔獣の一体を魔術袋から取り出し、羽をむしり、内臓を取り出し、首を落とし、部位ごとに分けた、そして今回使うのは鶏もも肉、巨大鶏もも肉を切り取り、ぶつ切りにして、そのほかに玉ねぎ、ピーマン、キノコも切って準備完了、水や醤油を入れ、トマトから魔術を駆使してパパっと作ったケチャップなどを入れ、焼いて、酢豚ならぬ酢鳥の完成!!
「出来上がり~♪いただきま~す!はむ、うみゃ~♡♡♡♡」
酢鳥をバクバク食べ、癖で六人分作ってしまったが、すべて食べ終えた
「わふ~♡お腹いっぱい…なところに君達は来るよね~」
ベルの背後にゴーレムが現れた、それぞれ、ロックゴーレム、メタルゴーレム、クライゴーレム…粘土で形成されたゴーレムがベルの目の前に立ちはだかる
「う~ん…ロックゴーレムは『爆炎刀』で倒せることは確認できたけど…メタルがな~…爆炎刀…温度上げれば溶かせるんじゃない?」
実際に実行してみた、魔力を多く流し込み、爆発に使っていた分を温度に変える、すると、ベルの『鎌鼬』の鎌部分が高温になったのを感じる
「あれ?熱くない…これあれかな、龍って炎に対する完全耐性持ってるから、私にも耐性が付いたのかな…まあいいや!とりあえず、溶かす!!」




