盗賊団
ベルは急ぎ水龍村に、盗賊団の事を知らせるために、盗賊団を倒しながら村に急ぐ、そして、ハーラ達棘と村を守る為に戦う
ベルは村に向かって走る、その道中、何度か盗賊に出くわしたが、簡単に首をはね、鮮やかに去る、そして村にたどり着き、シルエッタに素材を渡す
「はいこれ、ゴブリンの素材とオーガの素材」
「え!?お、オーガ!?というか、スモールゴブリンの鼻多くないですか…」
「集落襲ったからね、オーガも二体いたから倒してきた、あ、あと盗賊団もいたよ」
「しゅ、集落!?!?ベルちゃん凄すぎませんか!?ん?盗賊団?」
「うん、今晩村を襲いに来るんだってさ」
「…………は……やく、早く言えやクソガキ!!!!!!!!」
スモールゴブリンとオーガの素材を先に渡したら思いのほか怒られてしまった、ただ、ハーラ達棘もいるから大した脅威じゃないと思ったのだが
「えっと…ごめんなさい、でも、ハーラ達がいるから大丈夫って思ったの」
「問題ないと思ってもそういうのは先に言ってください!それで、盗賊団の人数は?20?30?」
「100ぐらい?もっといるかも」
「だから先に言えって!!!!!ふぅ…ふぅ…流石に、100人以上は無理です、今晩…すぐに防衛網と近くの冒険者組合に要請しないと…」
「ベルさんも冒険者として参加してくださいね!!」
「う、うん、ていうか、これから特攻してこようと思ってたんだけど…」
森を抜けていて倒した盗賊達の実力的に問題ないと思ったのだが、目の前でシルエッタが今にも気絶しかけているのだが、ダメだろうか…
「な、何言ってるんですが!!!!あなたまだ5歳ですよ!?そんな場所に行かせられません!!!!」
「いーやー!行くの!つまんないから戦いたいの!!!」
「ダメですってば!!!」
その時、扉が開き、3人の見知った冒険者達が入ってきた
「あらあら、なんの騒ぎ?」
「ハーラさん達!!!ベルさんを止めてください!!」
「な、何があったんだ?」
「えっとね、さっき最初の依頼受けてたら100人規模の盗賊団見つけて、今夜村を襲うらしいからその前に特攻しようと思って」
そういうと、ハーラがスタスタと近寄ってきて、ベルの頬にビンタを食らわせた、頬がジンジンと痛み、少しの間、頭が真っ白になった
「あ、え?」
「何言ってるの!!1人で特攻!?馬鹿な事言うな!!そんな命を無駄にするような事、二度と言うな!!」
「あ、ごめ、なさい…」
ハーラは声を荒らげ、はぁはぁ、と呼吸をする、今なお怒りは収まっおらず、もう1発お見舞されそうになったところでランとサエラが止めた
「ハーラ、気持ちは分かるが、もうやめておけ」
「そうですよ、ハーラ、少しやりすぎです」
「チッ、まあいいわ、ベル、二度とそんな事言わない、いいわね?あなたはまだ5歳の子供なの、命を大事にしなさい」
「っ…グス…はい」
怒られたのはいつぶりだったか、魔法を勝手に使って、お母さんに怒られた時…それ以降は怒られた記憶がなかった…前世でも…怒られるような事を避けて通ったからか、怒られるのには耐性がなかった、そのせいで、勝手に涙が溢れ出てくる
「ひぐっ、ごめ、なさい…」
「分かればいいのよ、ベルちゃん、それで、盗賊団の話に戻しましょうか、今夜来るのよね、なら村人はみんな家に入ってもらって、鍵をかけさせないと、ラン、サエラ、外に行ってみんなに伝えてきて、兵隊達にも伝えて、塀側に待機させなさい、ベルちゃんも手伝ってくれる?」
「グスッ…うん、頑張る」
そうして、村は警戒態勢にはいった、村人達は家の中に隠れ鍵をかける、兵隊達は塀の中で待機、村にいた数少ない冒険者達は塀の外で『魔力感知』などを活用し、警戒に入る、そして…
「おい!来たぞ!!!」
そんな声が聞こえ、森の中から盗賊団が飛び出してきた、ベル達冒険者達は、『闇衣』を脱ぎ、迎え撃つ
「お、おい!!話が違うじゃねぇか!!!」
「どうなってんだ!なんで冒険者共が待ち構えてんだよ!!!」
盗賊共は、奇襲したはずなのに待ち構えられている事に混乱していた、ベル達はその隙を逃さず、盗賊達を殺していく
「油断するな!!確実に仕留めろ!!!」
「グスッ…ふ〜、『鎌鼬』!!」
泣いている時特有の呼吸の乱れを整え、鎌鼬を使い、盗賊団の首をはねていく、その様はまさに、蝶のように舞い、蜂のように刺すならぬ、龍のように舞、鎌鼬の様に斬るだった
「流石ベルちゃん!!」
「…楽しいけどやっぱりつまんない…やっぱり特攻…」
「あ?」
「しない…」
なんというか、心配してくれているのはわかるのだが、怖い…
「ん?ハーラ、奥に強いの居る」
「じゃあそれが親分かもね、ベルちゃん、行くわよ!」
「うん!」
「ラン!サエラ!ここは任せるわよ!」
「おうよ!」
「任せてください!!!」
そうして二人で森の奥に突入した、森の中にも十数人盗賊がおり、二人で切り伏せていく、そして、盗賊団のアジトであろう、洞窟があった
「ここね、注意しながら入るわよ?」
「うん、ん?中に何人か気配があるけど、盗賊じゃない、どこかの村で攫われた人達だと思う」
「なるほど、わかった、ベルちゃんはそっちに行って保護してちょうだい、親分は私が引き受けるから」
「…わかった」
本音を言えば親分のほうに行きたいが、攫われた人達が心配なのと、ハーラに逆らうと怖いのでおとなしく人質を救出に向かう、洞窟の奥に進むと檻があり、その中には複数人の子供と若い女がいた
「いた、みんな大丈夫?助けに来たよ!」
「ほ、本当ですか…証明してください…」
「これでいい?」
ポケットから冒険者証を取り出し、攫われた人達に見せる
「これ…本物、ですね、みなさん、この人は本物の冒険者です!」
「何かあったの?」
「はい…冒険者って言ってからかう人がいたので」
「ひどいね、でも、もう大丈夫、助けに来たから、水龍村まで送るよ」
「あ、ありがとうございます!!!」
そうしてベルは攫われた人達を連れて森を抜ける、森の外ではまだ少数の盗賊達と冒険者が戦っていたが、難なく通り抜け、村の中に避難させる、そしてベルはもう一度森の方を向き、ハーラの元に向かう




