温泉での寛ぎの時間
ベルは宿を見つけ、水龍村にある温泉を訪れる、そこで、ハーラ達「棘」と出会い、そこで、今までのことをハーラ達に話す
ベルは部屋をとった宿のベッドに倒れこむ
「わふ~、久しぶりのベッド、気持ち~」
これまで、ずっと硬い土の地面や木の上で座って寝ていたベルにとっては、このベッドはまるで天国のようだった、だが、今まで水浴びすらしていなかったせいで、体がべたつく、それが気になってすぐに飛び起きた
「…あ、確かこの村って温泉があるんだっけ、行こっと!」
ベルは宿を出て、温泉までやってきた、お湯の温度を下げるために設置された大量の湯畑、こちらにもあるのかと思いつつ湯気と硫黄の香りを楽しむ、行ったことはないが、草津の湯畑もこんな感じなのかなと思った、すると…
「あら?やぁん!!♡ベルちゃんじゃない!!!♡」
「あ、ハーラ、ハーラも温泉?そうよ♪ベルちゃんも一緒に入らない?!♡」
「おいおいハーラ、お前絶対下心あるだろ、流石にこんな子供はやめとけ」
「そうですよ、こんな可愛らしい子に手を出したら私達捕まっちゃいます」
「なっ!失礼ね!手を出すわけ…」
今詰まったなとここにいる3名は思った、そして、この女、ハーラはどうやらロリコンらしい、と言っても、ベルは皮はロリだが、実際中身は中学生である、中学生はギリギリショタとも呼ばれるらしいが、どちらにしろハーラの恋愛対象外、まさか襲われるわけなかろう。襲われたとしても、ワイバーンキングに勝ったのだ、とっちめてしまえばいい
「あ、そうそう、紹介するわね!この赤髪の乱暴そうなのがラン、こっちの金髪で僧侶服着てる方がサエラ、私のパーティーメンバーで私の女よ♪」
「…ハーラは女の子が好きなの?」
「そうよ!私はかわいい子と強い女の子がだいっっ好きなの!!!!」
「大声で性癖暴露するな」
そういってランがハーラの後頭部を叩き、なかなかいい、スパン!という音が鳴った
「うわ、痛そう…」
「な、何するのよ!!痛いじゃない!!」
「いや、子供の前で教育に悪そうな話してんだもん」
「そうですよ、教育に悪いです!」
「ねえ、そろそろ温泉行かない?ここ湿っぽいから汗かいちゃった」
湯畑が近くにあるせいで、ここの湿度が異常に高いし熱い、その影響でベルの体がべたべたになっていた
「そ、そうだな!ほら、行くぞ変態」
「そうですよ、行きましょう変態さん」
「り、リーダを変態呼ばわり!?」
「行こ…変態さん」
「ベルちゃんまで!?」
ベル達四人は温泉に向かった、そして脱衣所に入り、着替える際、ロリコンからの生暖かい視線を浴びながら着替え、露天風呂に入った
「ねえ、なんでハーラさん目隠しされてるの?」
「ん?これはベルちゃんの為だぞ?こいつベルちゃんのその恰好見たら多分暴走するから」
「ほんと、困ったリーダーですよね」
「ねえ、目は見えなくても聞こえてはいるからね???」
「それにしても、ベルさんってすっごく肌白いですよね、流石、まだ若いだけありますね」
「そうだな、そういえば、ベルちゃんって何歳なんだ?」
「あ!それ私も気になるわ!聞くために目隠し外してちょうだい!」
「それは必要ないだろ!」
ベルはそういえ三人に言っていなかったなと思いつつ、タイミングを伺い口を開く
「えっと、五歳」
「「「…え!?」」」
「ご、五歳で冒険してるの?そ、それにワイバーンキングまで倒して…ベルちゃんってほんとに何者?」
「お父さんとお母さんがA級冒険者だったから、色々教えてくれたの」
「なるほどそれで…とはならないよ!?」
まあ、五歳でワイバーンどころか、ワイバーンキングまで倒したとなると、驚かれるか…と、ベルは思った
「お、おい、この子どうなってんだよ、てか、明らかに将来有望だぞ、仲間に引き入れた方が…」
「そうですよ、この子が大人になったら、もしかしたらS級だって夢じゃないかも…」
「そ、そうね、ねえベルちゃん、やっぱり私達の仲間にならない?五歳の子を一人で冒険させるのも心配だし、やっぱり私達がいた方が…」
ワイバーンキングは一応Bランクの中でも上位、それを一人で狩った五歳を勧誘するのは当たり前のことだろう、だが、やはりベルの目的は復讐、仲間は邪魔になる、なので、断るほかないだろう
「えっと、誘いは嬉しいんだけど、私はやらないといけない事があるから」
「そう…ちなみに、そのやりたいことって教えてくれたりする?」
この人達なら、教えてもいいのかもしれない、そう思い、三人には話すことにした、三人は冒険者だ、パウムスの手がかかっているとは考えにくい
「復讐…お父さんとお母さんを殺した奴を…殺すため」
「えっ、だから、冒険してるのか?」
「その歳で復讐なんて…いったい誰に…」
「ベル、誰に…君のお父さんとお母さんが殺されたんだ?相手によっては私達も手伝える」
「無理だよ、相手は…パウムス帝国だから…」
「帝国…一体なんで…」
ベルはこの三人をかなり信用している、この話をした時点で、何かあったら殺されているだろう、だから、すべてを話す
「私の出身はね、大森林の真ん中、ベルナ村だから」
「ベルナ村って!あのどの国も支配できてない大森林の真ん中にある…伝説とばかり思ってたけど、ほんとにあったの!?」
そう、大森林は危険な魔物が跋扈する、魔境、ベルは気配を消し、極力戦闘を避けながら森を抜けたが、本来は、王国の精鋭部隊で向かっても突破は難しいほどの森、そのせいで、現在はどの国の領土でもない地帯なのだ、そのため、なんの許可もなくすべての国が入れる、おそらくパウムス帝国騎士団もこれで入ってきたのだろう
「お父さんとお母さんは若い頃A級冒険者で、何とかベルナ村に来たみたいなの、でも帰れなくなって、村で暮らし始めたんだって言ってた」
「なるほど…確かにあそこならパウムス帝国なら簡単に入れるわね、確かに、私達のパーティーに入ったら復讐の邪魔ね、ベルちゃん、もし、何か困ったことがあったら私達に遠慮なく相談しなさいね、さ、二人とも、行くわよ」
そういって、三人は立ち上がり、温泉を後にした、ベルもその後少しゆっくりしてから温泉を上がり、宿に戻った、翌日はこの村で冒険者登録をし、依頼を受けるので、少し早めに眠りについた




