二軍旗艦撃沈
「お、あれは青の11番、ローヤル・カワキ司令官の機動歩兵ではないでしょうか。」
迫り来る起動歩兵を次から次へと葬っていく。
「ノーザンの誇る鼓動歩兵がまた、倒されました。ノーザンに対しては無敵です。」
「ジパングのアイドルスウ王女とのフレクス脱出劇のロマンスはいまだに巷の語り草です。」
画面を後ろから見ていたスウは真っ赤になった。
それを振り返ってニコニコ見ていたコンドは次の瞬間に凍りついた。
「この戦勝を贈り物にローヤルはスウ王女にプロポーズするつもりだとか、スウ王女の護衛の方がおっしゃっていらっしゃいました。」
「コンド、どういうつもり」
「いや、この前飲んだ時によった勢いでつい・・・・」
慌てて、コンドは逃げ出した。
その横でちょこまか動いているのは悪魔の双子の片割れのスタッドです。
前回の22艦隊の旗艦ヌヤーキを一撃で葬り去ったのは彼です。
彼によると、ローヤルの恋敵のアスワンのチタがローヤルの追い落としを計っていて、最終的にはスウは自分のものになるとかのたまっていましたが、王女の陣営にいると思われるスタッドの彼女はどう思っているんでしょう。」
ジミーの舌は軽やかに次から次へと暴露していったが、それは同時に敵を作っていた。
「おっと、真っ赤な機体がノーザンの航空防御網を突破しました。
おそらく、銀河ナンバーワンを自認するリック・ハンだと思われます。
そして、その先にはノーザンの旗艦ノーザン2が
おっと横の護衛艦が爆発しました。」
遠くからローヤルが狙撃していた。
その強力な爆発の影響で一瞬リックがレーダーから消える。
その後ろから10機くらいの機動歩兵が続く。
「リックはどこでしょう?、あっ、いました。
ノーザン2のすぐ側です。
ノーザン2の横に至近距離からのビーム攻撃。
ノーザン2被弾。
強力なブラスターがまた、ノーザン2に命中。
更に3機が横を通り抜けて、爆発です。
旗艦、ノーザン2が爆発しました。」
ヤッケは何も出来ずに宇宙の藻屑に散っていった。