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お題 「コロナ・ラーメン・信号」 3

マスクをつける生活になって、もう半年経った。コロナの大流行により着けなければ命の危険にすらある。世間では、マスク美人が増え、意外とカップルが増えているらしい。


らしい、というのはひとえに、私自身が出会いもなく、恋人すら出来たことが無いからだ。


高校に向かう道、最近では人も多くなり、色とりどりのおしゃれマスクが口元に色をさしている。


信号待ちの三十秒が私のこの一日の一番の楽しみだ。

隣の進学校のイケメンとすれ違う。口元は白いマスクで見えないけれど、とても私の好みの顔。一日のパワーをここでもらっている。


ある日の放課後、友人三人と、新しく出来たラーメン屋に行くことになった。煮干しが効いた、トレンドの油系を敢えて外した、とてもそそるラーメンだというのだ。


店の中に入ると煮干系のラーメン屋とは思えない、まるでカフェのような佇まいだった。


私は迷うことなく、店のオススメの油混ぜそばにした。オススメが不味いわけが無い。


しかし、自分のラーメンが届く時、大きな問題が起きた。彼が店に来たのだ。


そう、信号の彼だ。


よりにもよって女子力0の油そばを頼んだ今日、よりにもよって彼が私達の隣の席に案内される。バレたくない。


未だ話した事もないけれど、変なイメージを少しでも付けたくなかった。


色白な彼は意外にも私と同じ油そばを頼んだ。色気はないが同じ物を食べれる時が愛おしく、有難く思った。


が、私の目は彼の口元で止まった。


まるで白い兎の様だと思っていた彼の口元がやけに長く、白い馬のようだったのだ。


そうか、マスク美人はなにも女性だけではなかったのか。大きな音でそばを啜る彼を見ながら、私の恋の自粛生活はまだまだ続くのだと思った。

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