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転生したらO阪府警マル暴捜査員だった件  作者: 川北 詩歩


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2/4

ここはどこ?俺は誰?

「…ん」




 目が覚めた時、俺は何故かソファに寝てた。ヨレヨレのスーツなんて着てたっけ?ここはどこだ?病院にしてはおかしい。見知らぬ天井と数秒間の睨めっこ。




 けたたましい電話の音が耳に飛び込み、誰かが電話に出たのが聞こえてくる。




「はい、こちらO阪府警捜査第四課」




…O阪府警?今、O阪府警って言った?『捜査第四課』って聞いたことあるぞ?ん?これってもしかしてあの有名な『どっちがヤ○ザか分からん』のマル暴!?




 困惑している俺は、背中に嫌な汗が伝うのを感じた。いや、俺、さっき死んだよな?トラックにバーン!ってぶつかって来られて、そのまま死んだ筈。なのに、なんで今、ここに居るんだ?




 殺伐とした部屋の景色。明らかにここは病院じゃない。ふと、窓ガラスに映った自分の顔を見ると、そこにはガラの悪い30代の男が映っていた。無精髭、角刈り、鋭い目つきと屈強な体つき…まさに、どっちがヤ○ザか分からん。




 どういうわけか、頭の中にはこの男のデータ(生育歴やら職歴、その他諸々)が入っている。





――O阪府警捜査第四課 警部補 室田恭文(むろたたかふみ) 33歳




 なるほど、今の俺はこの室田という男なのか。って、いやいや、待って!転生したらこの怖い顔した警部補って何?普通は転生したらスライムになったり、悪役令嬢になったりする筈だよな?どうしてこうなった!?転生先を完全に間違ってるだろ、これ。




――趣味:ドライブ(愛車はカ○ーラクロス)  特技:剣道(四段)  家族:妻(30歳)、息子(3歳)、犬(ポメラニアン:オス4歳)




 いい趣味してるなあ、おい。奥さんと子どもも居るし、ペットも居るし、これは勝ち組ステータス。クソ底辺ニートとは段違いってわけだ。


 スーツは着てるけど、心はまだ『進●の巨人』のエ●ン状態。なんかすごく長い夢を見ていたような気分だったが、それは一瞬で俺に現実を突き付けてきた。




「おい、ムロ!今日はガサ入れや!」




 目の前に現れたのは、先輩刑事・竹本剛(たけもとつよし)(通称:タケさん)。俺より更に厳つい風貌の頼れるベテランが、豪快に笑いながら近づいて来た。




「ムロ、気合い入れて行くで!今日は暴力団事務所まで出向くからな!久々のガサやからな、ぶちかましたれ!」




「あ、ははは。そこまで気合入れすぎんでもええと思いますけど…」




「なんや、腑抜けとるなー。相手に舐められたらアカンで!」




 タケさんが楽しそうに笑いながら俺の肩をバシン! 痛い。…夢じゃない。俺は今、完全に室田なんだ。普通に喋ったら関西弁に変換されてたし。本当の俺はヒキニート章夫なのに。アニオタなのに。いや、元々の俺のスキル、せいぜい『ポ●モン』のコイキ●グだぞ!





 インスタントコーヒーの匂いが充満する部屋の中、俺の不安をよそに、集められた捜査員たちによってガサ入れの打ち合わせが始まった…。

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