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飛騨高山・1

「マスター、十月に三連休がありますよね」

「え、ああ、あるね。仕事は入ってないけど…」

「小旅行しませんか?」

「えっと…どこに?」

「岐阜県です」

「そりゃまた急だなあ…」

「HC85系、見に行きませんか?」

「 行 く に 決 ま っ て る 」


「へえ…ここが」

 ちょうど僕の目の前に『山門』と呼ばれる門がある。木造で白い提灯がかかっており、歴史を感じる。

 ここは『真宗大谷派高山別院照蓮寺』。高山市における観光案内においては『高山別院』と記載されることが多い。

 仏教とかあんまり知らないんだよね…『ヴィシュヌ』はヒンドゥーだし。

 中に入ると、意外とヒンヤリしていた。空調が動いている音がしないし、エアコンは設置されていない…かも。

 奥には金色に輝く仏像が置かれていた。なんというか…引き込まれる。

「すごいですよね。ここ、過去に放火されても再建されてきました」

「そうなんだ…」

 かなり壮絶だなぁ…。

 隣接している駐車場には多くの観光バスが停車していた。名古屋、大阪…僕らと同じ石川から来ているバスもあった。

「さて、マスター。クラウンはここに置くとして…高山駅へは歩いてニ十分の距離です。歩きましょう」

 というわけで、山門を潜り抜けて商店街を歩いていく…。

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