106/112
飛騨高山・1
「マスター、十月に三連休がありますよね」
「え、ああ、あるね。仕事は入ってないけど…」
「小旅行しませんか?」
「えっと…どこに?」
「岐阜県です」
「そりゃまた急だなあ…」
「HC85系、見に行きませんか?」
「 行 く に 決 ま っ て る 」
「へえ…ここが」
ちょうど僕の目の前に『山門』と呼ばれる門がある。木造で白い提灯がかかっており、歴史を感じる。
ここは『真宗大谷派高山別院照蓮寺』。高山市における観光案内においては『高山別院』と記載されることが多い。
仏教とかあんまり知らないんだよね…『ヴィシュヌ』はヒンドゥーだし。
中に入ると、意外とヒンヤリしていた。空調が動いている音がしないし、エアコンは設置されていない…かも。
奥には金色に輝く仏像が置かれていた。なんというか…引き込まれる。
「すごいですよね。ここ、過去に放火されても再建されてきました」
「そうなんだ…」
かなり壮絶だなぁ…。
隣接している駐車場には多くの観光バスが停車していた。名古屋、大阪…僕らと同じ石川から来ているバスもあった。
「さて、マスター。クラウンはここに置くとして…高山駅へは歩いてニ十分の距離です。歩きましょう」
というわけで、山門を潜り抜けて商店街を歩いていく…。




