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じゅんけいさん。  作者: ジョウビタキ子


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え?!


「ツバメが居るぞ」



きゅうりの収穫を終えて

先に帰っていた父からの一言です。



「…え?!」



驚いて固まった娘。

そんな娘に電線を指差して



「ホラ、あそこに居るし、土も咥えてるぞ」



父にそう言われ、

振り返った電線には

ツバメがちょこんととまっています。



「いる!!」



心臓が跳ねるような嬉しさが駆け巡ります。


ツバメが

帰ってきてくれました!





実は、

諦めていたんです。



2、3回ツバメは来ていたのですが

長い日数、姿を見せなかったので。



でも今日は、

何度も土を咥えて

家の方に飛んできています。



そろ〜っと

邪魔をしないように

巣を見に行きました。



湿った土

下から徐々に出来上がる巣

電線に止まるツバメの番

あのお喋りな鳴き声



「かわいいな〜懐っこいぞ」



父も目を細めて眺めます。



本当に嬉しいです。

まさか帰ってきてくれるなんて。



巣作りを見守りながら

何度も感動を味わいました。








「父、いつプラダン貼る…?」

「……夕方にしようか〜」



実は、

諦めていたので、

まだプラダン作業

してなかったんです。



ツバメが卵を産む前に

もう一仕事、

人間も頑張ります。














ツバメは

電線に止まると

胸の上辺りに首を埋めるので

もちょっとなります。


可愛いです。


飛んでいる時は

羽ばたきと旋回が綺麗ですが

羽ばたかない時も

いつまでも飛んでいく紙飛行機みたいで

とても綺麗です。


今年は無事に

雛たちの可愛いお口を見たいです。


いえ、

絶対見ます。













過去に育ったツバメ達は、

雛の時期は巣の中で頑張って息を潜めているのに、

父がたまに親鳥の鳴き真似をすると

何羽か騙されて大きな口を開けていました。



ぴーぴーぴーぴー

     ……… (パタンと口を閉じる)



ご飯ー!っと口を開けて鳴き、

違うのか…っと静かに口を閉じる雛。


そんなところも

可愛いです。



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