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じゅんけいさん。  作者: ジョウビタキ子


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ボンッ


ハウスの温度が下がる夜は

加温機が動きます。


温度計がハウスの中にあって

ある一定の温度まで下がったら

勝手に動くんです。


夕方あたりに

ちゃんと温度を確認していないと


『ボンッ』


と、機械の稼働する音が響きます。


燃え始めると燃料が減るので

できるだけ上手にハウスの温度管理をしたい父。


でもハウスの温度を一定まで下げることも必要らしく

いつも日が沈む頃は温度計を細かくチェックしています。


ハウスの温度が適温まで下がって

加温機も動かない状態がベストですね。


夜には加温機が動きますが

1回分は節約できます。



この日は作業後に

可愛いわんこがやってきたので

娘と父はデレデレ戯れていました。


わんこを撫でながら

明日の作業の話をする娘と父。


すると

静かだったハウスから




『ボンッ』




と、盛大な稼働音が。




「いやっ、」ぱっと顔を上げた父。


「燃えたね」わんこを撫でくる手を止めずに呟いた娘。



「いや〜、もぉ〜、こっち閉めといてくれ!俺はあっちのハウス閉めてくる!」


父は颯爽と軽トラに乗り込みます。


娘は尻尾を振るわんこに別れを告げて

ハウスへダッシュしました。








別の日。



「父、寒い。絶対もう燃える」

「そうか〜?」

「うん。もう14℃」

「14かぁ〜。閉めようか。閉めてくれ!」

「あーい」



この日は上手くできました。

加温機もまだ動いていません。


すると

お隣のおじさんのハウスから


『ボンッ』


という稼働音が。



「あ」

「あぁ〜。隣が燃えたな」



お隣のハウスから慌てる声を聞いた父。


「セーフやったね〜」


と作業の手を止めて一言。

その言葉にはニヤニヤと笑いも混じっていて、

お隣の加温機が稼働した事が少し可笑しかったようです。



うん。

その気持ちは少しわかる。



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