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じゅんけいさん。  作者: ジョウビタキ子


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20/64

ハウスでただ1人


暑いですね。


冬でも太陽の光がハウスの中に届くと


30℃を超えます。


ビニールハウスのビニールは

上が開くようになっているので、

温度が下がり過ぎず上がり過ぎずのところを

温度計と肌で確認して調整します。


そんな中

娘は今日もきゅうりの葉を摘んでいます。


ただいつもと違うのは

娘がハウスでひとりぼっちだということです。



何か音が欲しいところですね。



スマホの音楽を流したいのですが

暑さでスマホの画面の温度も上がるので

控えています。



いつもの父のラジオの音が恋しいです。



こうして1人で作業していると

時々思うんです。


娘と母がきゅうりの荷詰めをしている時

父は一人でつる下ろしをしているのですが

寂しくはないのかな〜と。


現に今、

娘は若干寂しさを感じています。



毎日毎日同じ作業の繰り返し。


会話のない時もありますが、

近くに家族がいれば

その存在だけでなんとなく安心感を感じます。


けれど

1人で作業をすることも多い父は

大丈夫なのでしょうか。


要らぬ心配かもしれませんし、

聞いたこともないですが、

寂しさはなくとも

孤独感はあるのでは?


仕事を手伝い始めて

同じ土を踏むようになった今、

娘は勝手に父の事を想像して

なんだか心がツンとする時があります。




…それにしても寂しい。





こんなきゅうりしかないところで

ずっと同じ作業…

もし全部1人でしなければならないとなったら…



心が折れるかもしれない。



ちょっとブルーな気分で仕事を続けていると


聞き慣れた軽トラの音がして


ハウスの扉が開き、


爆音のラジオが聞こえ始めました。








あのラジオの音に安堵するとは…。


1人でなくなった途端に

やる気になってきた娘でした。


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