マオ
「 自覚ぅ〜〜 」
セロフィート
「 ゼルさん、どうでしょう。
今、手元にあるピースを元にして、誰が首謀者候補なのかを推理してみません? 」
ゼリンネル
「 僕が推理…ですか? 」
セロフィート
「 そうです。
ゼルさんは “ 吟遊詩人探偵 ” を目指してます。
自分の手で【 セセンテレン大国王位継承権第11位王子毒殺事件 】の真相を暴いてみる気はないです? 」
マオ
「 毒殺って…。
生きてるのに殺すなよ… 」
ゼリンネル
「 毒殺された王子の無念を晴らす為に、毒殺事件を吟遊詩人探偵の僕が解決させる──。
凄く良いと思いますっ!! 」
マオ
「 ゼル……お前、死んでないだろ! 」
ゼリンネル
「 マオ……。
こう言うのには雰囲気が大事だと思うんだ!
今の僕はゼリンネル王子じゃなくて、吟遊詩人探偵のゼリンネルだよ!! 」
セロフィート
「 事件を解決させようとする意気込みは大事です 」
マオ
「 彼のさ…、ゼルは生きてるし、毒殺事件も起きてないのに何で、やる気になってるんだよ!! 」
セロフィート
「 マオ、此は “ ごっこ ” です。
実際に起きた事件だと想定して、事件に挑みます。
被害者はゼルさん自身ですし、リアリティーのある現場で推理力も養えます。
持って来いの環境です 」
マオ
「 …………そうかも知れないけど… 」
セロフィート
「 ゼルさん、領主邸に居る人物を整理する所から始めましょう 」
ゼリンネル
「 はい! 」
セロフィート
「 領主邸には、領主のゴーディライズ,領主夫人のディリアスヘア,1人息子のツァンベルヒッツが居ますね 」
ゼリンネル
「 はい 」
セロフィート
「 領主邸で働く使用人は執事,侍女,厨房係,料理人,庭師,厩舎──。
必要最低限の役職だけで良かったですね。
人数は多いですけど。
ゼルさん、役職を書いた紙に人数,名前,性別を書いてください 」
ゼリンネル
「 分かりました 」
ゼルはセロから受け取たったペンを使って、セロが用意した何枚もの紙に字を書き始めた。
マオ
「{ ──セロ、領主のヤバい趣味の事は教えるのか? }」
セロフィート
「{ 趣味ではなく性癖です。
領主は今回の事件に関与してない白です。
領主の名誉の為にも、今回は黙っておく事にしましょう }」
マオ
「{ 名誉って…。
ま、まぁ…知らない方が良い事はあるよな?
──セロ、ゼルはさ…マーナの充電方法を知ってるのか? }」
セロフィート
「{ どうでしょう?
“ 〈 マナ 〉ではないから知らない ” とは限りません。
ゼルさんに聞いてみてはどうです? }」
マオ
「{ 嫌だよ…。
聞きたくない事だってあるんだからな! }」
セロと小声で話してる間もゼルは黙々と紙に字を書いている。
オレは翻訳ルーペのお蔭でランビュサダレ文字を読めるけど、ランビュサダレ文字を書く事は出来ないんだよなぁ…。
≪ エルゼシア大陸 ≫育ちだからかな?
別の大陸の文字を書こうとしても全く書けないんだ。
エルゼシア文字しか書けないから、字を書く時は、ニュイ人にんリ形かに書かいてもらったり、セロに書かいてもらってる。
ニ器きュイ人にんリ形かの書かく字じも、セロ同どう様ように美び文も字じなんだよな。
然しかも、ニ器きュイ人にんリ形かの書かく字じは達たっ筆ぴつ過すぎて、オレには何なんて書かいてるのか読よめなかったりする。
ゼルゼリンネルも王おう子じなだけあって、ペンの持もち方かたも書かく時ときの姿し勢せいも完かん璧ぺきで、美び文も字じだったりする。
皇おう子じで汚お文も字じのオレって……。
結けっ構こうな努ど力りょくして読よめる字じは書かける様ようになったのに、未いまだに美び文も字じになれないオレって、才さい能のうないのかな……。