──*──*──*── 廊下
階段から足を滑らせて落ちたオレは、廊下の壁に顔面からぶっつかる事で、漸く止まる事が出来た。
オレ……、陸な目に遭ってない!!
顔面から壁に直撃したから痛いぃぃぃいいいいい!!!!
階段にぶつかったお尻も、ぶつけた腰も背中も痛いぃぃぃぃいいいいいいッッッ!!!!
セロめぇっ!!
するならするで、せめて場所を考えてくれよぉっ!!
人並みに痛みを感じはするけど、怪我はしてない。
仮に傷が出来ても〈 テフの源みなもと 〉が瞬しゅん時じに治なおしてくれる。
悲かなしいかな……こういう時ときに、自じ分ぶんが正しょう真しん正しょう銘めいの不ふ老ろう不ふ死しなんだって事ことを実じっ感かんしちゃうんだよな……。
オレは未いまだにジンジンと痛いたむ腰こしとお尻しりを右みぎ手てで擦さすりながら立たち上あがった。
左ひだり手ては立たち易やすい様ように壁かべに付つけてだ。
振ふり返かえると立りっ派ぱな扉とびらが閉しまってるのが分わかる。
壁かべにぶつかって良よかったかも知しれない。
もし、壁かべにぶつからなかったら、オレは彼あのまま左ひだり側がわの階かい段だんに転ころげ落おちていたかも知しれないもんな。
そう思おもったら背せ筋すじがゾッとした。
考かんがえるのは止よそう。
もう済すんだ事ことだし。
オレは扉とびらの前まえに居いるんだからな。
痛いたみが引ひいて来きた頃ころにセロが階かい段だんから下おりて来きた。
遅おせぇわっ!!
マオ
「 ──セロ!
下おりて来くるの遅おそ過すぎないか?
待またせ過すぎだぞ!! 」
セロフィート
「 マオ…。
君きみの落おちっぷりが可お笑かしくて………………ふはっ(////)」
セロは口くちに右みぎ手てを当あてて笑わらい声ごえを堪こらえている。
オレが階かい段だんから落おちて痛いたい思おもいをしてるってのに、セロはツボってるのか?!
マオ
「 〜〜〜〜セロっ!!
ウケるな!! 」
セロフィート
「 だって………………ふはっ(////)
無む理り……ですし………………ふはっ(////)」
マオ
「 笑わらい過すぎだ!!
オレは痛いたい思おもいして散さん々ざんなんだぞ! 」
セロフィート
「 知しってます(////)」
マオ
「 ──知しってるなら少すこしは、オレを労いたわれよっ!!
〜〜〜〜馬ば鹿かセロっ!! 」
セロフィート
「 …………チチンプイプイ痛いたいの痛いたいの飛とんで行いけ…です? 」
マオ
「 痛いたみはとっくに治おさまってるよ!
馬ば鹿かっ!
何なにが『 チチンプイプイ 』だよ! 」
セロフィート
「 トイチが教おしえてくれました。
トイチの祖そ日にっ国こく本ぽんでは怪け我がをした時ときに唱となえるそうです 」
マオ
「 …………其それって効こう果かあるのかよ? 」
セロフィート
「 有ある訳わけないでしょう。
唯ただの気き休やすめです 」
マオ
「 其それを知しってて、オレに『 痛いたいの痛いたいの〜〜 』なんて言いったのかよ? 」
セロフィート
「 はい♪ 」
マオ
「 『 はい♪ 』じゃ、ないわ!!
良いい笑え顔がおして言いうな! 」
セロフィート
「 はいはい。
機き嫌げん、直なおしてください 」
マオ
「 ──ったく……もう…。
怒おこってるオレが馬ば鹿かみたいじゃんかよ… 」
セロの笑え顔がおを見みてると、グツグツと煮にえくり返かえってる筈はずの怒いかりが鎮ちん火かしちゃうんだから不ふ思し議ぎだ。
此これも惚ほれてる弱よわ味みの所せ為いなのかな…。
セロの笑え顔がおのシャワーって最さい強きょうだな。
セロフィート
「 短たん気きを出だすと其その分ぶん、身しん長ちょうが縮ちぢみます 」
マオ
「 〜〜〜〜もうっ!
何なんだってセロは、一いち々いちオレを刺し激げきして怒おこらせる様ような事ことを言いうんだよ!! 」
オレは両りょう手てを拳こぶしにして、セロのお腹なかをポカポカと叩たたいた。
セロフィート
「 面おも白しろいからに決きまってす。
マオは何い時つもワタシを楽たのしませてくれます。
マオ、此これからもワタシを楽たのしませてください♪ 」
セロはオレの両りょう手てを掴つかむと、オレの額ひたいおでこに唇くちびるを軽かるく付つけた。
デコチュかよ!?
此こ処こは口くちチュして仲なか直なおりする所ところだろ!!
セロはオレの気き持もちを分わかってない!!
ズレてる!!
だから、セロの唇くちびるにキスする為ためにオレはジャンプした!
まぁ…届とどく訳わけがないんだけどな〜〜〜。
セロフィート
「 マオ……。
君きみは本ほん当とうにワタシを飽あきさせてくれませんね。
ワタシに頭ず突つきしようとするなんて…(////)」
何な故ぜだかセロは嬉うれしそうな表ひょう情じょうで、オレの頭あたまを撫なでてくれる。
オレは頭ず突つきをしようと思おもってジャンプした訳わけじゃないんだけどな!
だけど、セロが嬉うれしそうだし、機き嫌げんが良よさそうだから、本ほん当との事ことを言ううのは止よしとく事ことにした。
うん、オレって優やさしいな!
セロに「 馬ば鹿か,馬ば鹿か 」って連れん呼こしちゃったし……、此これでチャラになるなら安やすいもんだよな?
マオ
「 セロ、もう出でるだろ? 」