──*──*──*── 中庭
マオ
「 ──オレがセロに頼んで連れて行ってもらった大陸は≪ セフィデリーチ大陸 ≫って言って、〈 皇 〉が統治する亜人類だらけの世界だったんだ 」
ゼリンネル
「 亜人類?? 」
マオ
「 亜人類は亜人種の事だよ。
人間よりも信仰心が高くて、佛性も強い。
佛性が強いって事は、〈 久遠実成 〉のお力を感受し易いって事だ。
だから人間みたいに信仰を私利私欲の為に悪用したりしないんだ。
自然と調和した生活を好む亜人種は、自然破壊を嫌うし、同族同士で醜い争いも起こさない。
人間よりも他種族に対して理解があるし、懐も広い。
領土を取り合う戦争なんて先ず起こさない。
だから、〈 皇 〉は人類るい間げんじゃなくて亜あ人じん類るいを選えらんだんだ 」
ゼリンネル
「 人じん類るい──人にん間げんは…其その大たい陸りくには居いないのかい?
1人りも…… 」
マオ
「 居いたよ。
居いたには居いたんけど…、≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫での人じん類るいは……家か畜ちく…だったんだ 」
ゼリンネル
「 家か畜ちく??
人じん類るいが家か畜ちく?? 」
マオ
「 そうだよ。
食しょく用ようの家か畜ちく。
稀まれにペット愛玩動物として飼かってる変かわり者ものの亜あ人じん類るいも居いたけど、人にん間げんを飼かうなんて本ほん当とに稀まれなんだ。
殆ほとんどの人にん間げんは亜あ人じん類るいの食しょく用ようとして、〈 皇コウ 〉が暮くらしてる神しん殿でんの横よこにある施し設せつで飼し育いくされてたんだ。
施し設せつは〈 皇コウ 〉が直じき々じきに管かん理りしていたよ。
人にん間げんを亜あ人じん類るいの家か畜ちくにしたのは〈 皇コウ 〉だった…。
長ちょう期きの出しゅっ張ちょうから≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫へ帰かえって来きた〈 皇コウ 〉は、大たい陸りくの返へん還かんを各かっ国こくを統とう治ちしている国こく王おう達たちに求もとめたんだ。
だけど…断ことられる度たびに何なん度ども何なん度ども何なん度ども何なん度ども何なん度ども何なん度ども……殺ころされなければならなかった。
だから…〈 皇コウ 〉は≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫を取とり返かえせた時ときに、人にん間げんを見み限かぎってしまたったんだ…。
人にん間げんに虐しいたげられて奴ど隷れいとして酷ひどい扱あつかいを受うけていた亜あ人じん種しゅ達たちを選えらんだ。
〈 皇コウ 〉は亜あ人じん類るいと共ともに生いきる道みちを選えらぶ事ことにしたんだ 」
ゼリンネル
「 ………………そんな… 」
マオ
「 〈 皇コウ 〉は何なにが何なんでも≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫を返へん還かんしてもらわないといけなかった。
出で来きる事ことなら、平へい和わ的てきに穏おん便びんにだ。
〈 皇コウ 〉は≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫を傷きず付つける事ことになる争あらそ事ごとを好このまないから、武ぶ力りょく行こう使しを避さけ続つづけていたんだ。
だけど…たった1人りで大たい陸りくの返へん還かんを求もとめる丸まる腰ごしの〈 皇コウ 〉に対たいして、各かっ国こくの国こく王おう達たちは軍ぐん事じ力りょくを行こう使しして徹てっ底てい的てきに〈 皇コウ 〉に対たい抗こうした。
…………〈 皇コウ 〉は悩なやみに悩なやんで…とうとう武ぶ力りょく行こう使しに出でる事ことにした。
人にん間げんに虐しいたげられながら奴ど隷れいとして酷ひどい扱あつかいを受うけていた亜あ人じん種しゅ達たちに手てを差さし伸のべて、人にん間げん達たちから解かい放ほうしたんだ。
人にん間げんから解かい放ほうされた亜あ人じん種しゅ達たちは、恩おん人じんの〈 皇コウ 〉の願ねがいを叶かなえる為ために人じん類るいと戦たたかう道みちを選えらんだんだ 」
ゼリンネル
「 …………戦せん争そうかい? 」
マオ
「 うん…。
≪ セフィデリーチ大たい陸りく ≫を〈 皇コウ 〉に返へん還かんさせる為ための亜あ人じん種しゅ達たちによる人にん間げん達たちとの大たい陸りく全ぜん土どを巻まき込こんだ未み曾ぞ有うの大だい戦せん争そうが始はじまったんだ。
〈 皇コウ 〉に正せい当とう性せいがある以い上じょう、人にん間げんに勝かち目めは無なかったよ。
亜あ人じん種しゅ達たちの完かん全ぜん勝しょう利りで大だい戦せん争そうは7日か間かんで終おわったんだ 」
ゼリンネル
「 7日か間かん?!
たったの7日か間かんで戦せん争そうが終おわったのか?? 」
マオ
「 〈 皇コウ 〉が長なが引びくのを望のぞまなかったからな。
亜あ人じん種しゅって普ふ段だんは人じん獣じゅうや獣じゅう人じんの姿すがたをしてるだろ?」