5 痴漢冤罪被害者の冷たい対応
「少しお話を聞かせていただけませんか」
刑事が訪ねてきて言ってきた
誰が話すか!
そう思いマンションのドアを閉めた
<バタン>
刑事がドアの外から動く気配はしないがそんなのは関係がない
話をしたければ逮捕状でも持ってくることだな!
「私はやってません!」
何度も言ったのだが警察官は全然聞いてくれなかった
表情を消した顔で、電車内での出来事を話すようにやさしい声で言ってくる
口調はやさしい
でも話す以外の選択肢がないような話の流れてとセリフ
当時のことを言う以外選択しはなかった
だからどこの駅で乗って
電車のどこにたって
仕事のことをボーっと考えていた
そう言ったのだが
「違うでしょ?」
そう言って認めるまで何度も聞いてきた
もちろん認めることはなかった
だってやってないもの
ところが警察は私のいうことを全然聞こうとしなかった
いや犯人扱い以外しなかった、が正しい
釈放されるまでの長い間、孤独と無力感にさいなまれ精神がボロボロになった
まあその間に会社が懲戒解雇していたとかもあったがあまり記憶にない
絶望の真っただ中にいたのだ
そりゃそうだろう、である
長いこと拘留され
否認のまま裁判にかけられた
国選の弁護士に上告する意思を伝えることができたのは幸運だ
だってその間は犯罪者ではないのだから
国選とはいえ味方になった弁護士には感謝している
私のことを最後まで信じてくれたからである
いや世界中で唯一の存在だったと言っても過言ではないだろう
まあ結局は冤罪だとわかり解放されたのだけどな
だからといって警察への不信感と恨みは減るどころか日に日に増すばかりである
冤罪警官の娘が第三のキラにより大やけどをした?
犯人はわかっていない?
貴方のアリバイを聞かせくれ?
お断りだ
たとえ犯人であっても協力なんて1mmもしたくない
いや犯人ではないんだけどさ




