125話
あの精神世界から脱出して目を覚ますと激しい頭痛がしているうえ、天地が逆になっている光景だった。どうやら俺は足を縛られ吊るされているようだ。
周りを見渡すとクロエが仁王立ちして吊るされている俺を見ていた。
「あのクロエさん。下ろしてください」
「起きたか。」
「頭に血が上って痛いです」
「そっか。なら下ろしてやろう」
そう言ってクロエはロープを斬られ頭から落ち首がグキッとなり大の字になってその場に寝そべる。
「首が 頭が い、いたい」
「ルクス、大丈夫か?」
寝そべる俺を覗き込むクロエの憎たらしい笑顔。ぶん殴りたいけど今は我慢だ。
少しは頭痛が治り身体を起こすといつも以上に体内に流れる魔力を感じ、手に魔力を集めると微かに冷風が生み出された。
「ほう。冷気扱えるようになったか。」
「え?」
手から出る冷風は気温差で霧が発生していた。
え?魔法?――めっちゃ悴むなこの魔法? 自傷ダメージ喰らうのね。
手に集めていた魔力を霧散させるイメージで解き放つとダイヤモンドダストが発生した。
「なるほどね。まだ魔法習得してないみたいね」
「魔法か――魔法ね」
この世界は魔法が存在する。だけど今まで使おうと思っても色々、試したけど使えなかんだんだよ。だけど使ってみたいから宝具を使って魔法を使用してたけどようやく使えるか!
「やけに嬉しそうね」
「そりゃ使ってみたかったし」
力強く拳を握る。
「さてルクス君 さっさと立ちなさい 修行の続きしますよ」
「は、はい」
クロエの満面の笑みは何処か鬼が宿っているような気配が感じる。
クロエに逆らっては行けないと本能が訴えてくる。恐怖で身体が震えるがゆっくりと立ち上がり地面に刺さっていた月影を引っこ抜き息を吐きながら構える。




