122話
真っ暗な空を覆うように星々が光り輝く。まるで散りばめられた宝石を見ているような光景だ。足元の揺れる水面に星空が反射していた。
どうして俺はここに立っているのかわからない。さっきまでクロエと修業していたはずなのに。
周りを観察しているが水平線まで続く水面と星空。
冷たく澄んだ空気に白い息が浮かぶ。
「――ここは」
「ここは僕の世界だよ」
後ろから声が聞こえ、振り向くと自分と髪色が黒い以外に瓜二つな少年が立っていた。
「キミね。使い方が雑なんだよ。だいたいねえ――」
それから見知らぬ少年に小一時間ほど説教を受けました。その説教でわかったことがある。
少年は月影。俺が魔力を多く流していたせいで自我が目覚めたらしい。
「――でわかった。まぁ。キミを主って認めないから僕の力は使わせない。」
「あの使わせてください」
使わせて貰えないとクロエにボコボコにされる。
少年は正座している俺を蔑むように見下しため息を吐く。
「キミねぇ。僕はキミが嫌いなの。いやに決まってるでしょ」
「そこを何とかお願いします!!」
土下座すると頭を踏まれた。
「だから嫌だ。キミ、僕の存在忘れて新しい武器作ったし僕の力を使わせるわけないでしょ」
力強く押され水面に顔が沈む。
「そ、それは、すいませんでした!」
「で勇者も覚醒してサンガリオンも見つけて僕なんて必要ないでしょ」
「必要で超必要です!」
そんなやりとりを体感で数時間やりやってようやく許してもらえた。
「根気に負けたよ。でも僕を使いこなしたかったらまず僕に勝ってね?」
「え?」
少年は不適な笑みを浮かべるとものが落ちた形跡がないにも関わらず波紋が靡きその波紋から刀が2本、召喚された。
そのうちの一本を俺に投げつける。
「さぁ立って。やり合おうっか」




