表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サンガリオン  作者: 白野シャチ
三章 奈落の迷宮

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/131

119話

 クレーターの中心にはウサギが立っている。


「これも避けられますか」


 何処から声が聞こえて周りを見渡してもそれらしき人物が見当たらない。

 頬に強烈な痛みを感じ、その痛みで一瞬。意識が途切れた。

 気がつくと顔面が地面に埋まっている状況に理解できない。

 誰かが俺の頭を踏んでいる感触を覚え無理に起き上がる。視界にウサギがバク転をしている光景が映り込む。綺麗な着地をしたウサギは哀れんでいるのような視線を感じる。


「全くこんな奴があの方の眷属候補ですか」


 ウサギからそう聞こえる。

 きっと聞き間違いだろ。俺は疲れているんだ。ウサギが喋るわけないだろ。幻聴が聞こえてるなんてな。


「おい。そこの弱い人間! 聞こえているんですよね? なんか言ったらどうですか?」

「しゃ」

「聞こえてるんじゃないか?」

「モンスターが喋った!!」


 ウサギから色っぽいお姉さんの声が聞こえた。間違いなく喋った。モンスターが喋るの?あり得ない!


「私はモンスターじゃない!」

 

 ウサギは足元まで一瞬で距離を詰め顔付近まで飛び上がり回転蹴りを入れられ吹き飛ばされ頭から地面に埋まる。


「あ。やっちゃったわ」


 喋るウサギは埋まった俺を引っこ抜き俺の目の前で仁王立ちする。その迫力に負けて思わずその場で正座をする。


「全く。自己紹介してあげましょう、私は神兎のクロエですわ。」

「ご丁寧にありがとうございます。初めまして僕はルクス・ドラニクルです」

「え。知っているわ。貴方があの方の眷属候補ということもね」


 あの方って誰のことだろうか。まさか、あの自称神じゃないだろうな。やだよあんな自称神の眷属なんて。


「はぁ。眷属候補ってことを知らないのですね。」

「す、すいません」

「まぁいいですわ。貴方を強くしてあげとあの方に言われていますのでこれから指導してあげますから」

「はい?」


 クロエさんは何を言っているだろ。指導ですか。そのウサギから生き延びる自信がないんだけど。もう逃げたいけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ