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サンガリオン  作者: 白野シャチ
二章 学園と勇者

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100/131

100話

 時は少し巻き戻り。

 俺、ルクスは、モニカ様たちに攻撃が当たらないように立ち回りながらアクアと対峙していた。

 アクアの水の弾丸で左腕は折れ、右足にも被弾し血が滲み肩で息をする。文字通り満身創痍。


「やはり精霊。強いな。」

「あんた。どんだけタフなのよ。普通の人間なら死んでるよ。それなのに死んでない。英雄の領域すら飛び交えて龍の領域に片足突っ込んでるじゃないのよ。」


 ため息をこぼしやれやれとアクアは、ジェスチャー。褒められているのかそれとも馬鹿にされているのか分からない。


「龍? そりゃどうも!」


 不意を突いた一撃。

 しかし、読まれていたのか。薄い水の障壁に防がれる。


「私たちよりは、格下だけどね。」

「格下相手にちゃんと防御しますね。」


 障壁を破るつもりで連撃をするも傷一つ、つけられない。それどころかアクアは、余裕そうにも見える。

 

「あら?挑発のつまりかしら?」


 息を整えるために一旦下がりアクアから距離を取る。

 

「挑発? そんなつもり無いですよ。」

「そう? それにしても貴方、腕折れているのになんで終始、笑顔なの? 気持ち悪いわ」

「笑っていますか? 理不尽なぐらい強敵にあったからですかね!!」


 アクアに近づき、魔力を込めた一撃を入れるがアクアは攻撃が当たる分を液状化し躱わす。

 液状化がやっぱりネックだ。液状化する前なら斬り落とせるが液状化されたら斬ることが出来ない。

 さて。どうするか。凍らせれば斬ることもできると思うけど凍らせる手段は、モニカ様の魔法に頼るしか無い。

 と言ってもモニカ様はアクアを凍らせるほどの威力がない。


「どうしたの?」


 作戦を考え中。アクアに腹パンされる。その重い一撃で悶絶し腹を抱えその場に蹲る。

 

「ざ、けんな。精霊なら 物理じゃなくて 魔法で戦えよ」

「あら、まだ喋る余裕があったの?。大人しく気絶してれば良いのに。」


 今にでも気絶しそうな意識を気力で持ち堪え立ち上がり紫電を向ける。


「ふーん。まだやる気なの。弱い犬ほどよく吠えるとは、よく言うけども貴方のことだったんだねぇ。」

「うぜよ。」


 斬りかかろうとした瞬間。アクアの背後の空間に亀裂が入り、俺たちの視線はその亀裂に自然と向かう。

 その瞬間。

 亀裂の空間は、窓ガラスが割れるように割れそこからシリウスとシャルル様を抱えたロイドが現れた。

 ロイドからあり得ないほどの魔力を感じる。

 なにがあったんだ。あの魔力は、異常だ。きっかけがあれば直ぐにでも爆発する危険な状態。

 アクアは、そんなロイドを見て喜んでいるのに見える。


「ルクスさん。大丈夫ですか?」

「え?、はい、大丈夫です」


 ロイドと目が合った瞬間。日に当たったような心地よい暖かさを感じ痛みが徐々に引いていく。

 まさか。

 折れたはずの左腕は、完治していた。それどころか枯渇しかけていた。魔力も回復していた。


「ロイド君。きみは、もしかして、勇者に覚醒したのか?」


 ロイドは軽く頷くと目の前から消え慌てて後ろを振り向くと騎士たちに気絶しているシリウスとシャルル様を渡していてゆっくりと俺の横に移動する。


「あー。私の愛しの勇者。あー覚醒したんだ。よ、良かった。でも魔力はまだ制御出来てないみたいだね! お姉さんが魔力の使い方教えてあげるからさあ! おいで!」


 アクアは両手を広げるがロイドは、剣を抜きアクアに向け戦闘の意志を見せる。


「貴女に教わるつもりはないです! 僕は、怒っているんです。大切な友人たちを危険に晒した。貴女を倒します!」

「嘘よ、私の愛しの勇者は、そんな事は言わないの! 貴方! 偽物ね!」


 アクアは、怒りから膨大な魔力を身体から放出し大気を揺らす。

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