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「お待たせ―」
しばらくすると巧と大貴が来たので三人で参拝の列に並んだ。どことなく巧が気だるげなことは見なかったふりをした。
人が増えてきたせいか、三列、四列に分かれ、かわるがわるお参りをする。順番が近づいてきたので、財布から小銭を取り出し握る。
前の人が抜けたので三人で並んで最善箱に小銭を投げ入れる。真ん中にいる巧が鈴を鳴らした。二礼して手をたたく。
―――今年も健康でありますように。勉強もいい点とれますように。部活…はいいか。あとは…、彼女ができますように!
一瞬、駿の顔が浮かんだがすぐに打ち消した。
最後に一礼をすると、既に終えた大貴と巧が横で待っていた。二人で手をつなぎ待っている様は自然で、少しだけ羨ましくなる。その間に割りいるように入り二人の手を放し俺の両手とつながせる。
少し驚いた顔をしたが二人は呆れたように笑うと手を握り直し歩き出した。
男三人が手をつないで歩く様は異様かもしれないが、顔見知りもいたので巧と大貴に不要な悪意が向かないようにと思いながら両手を前後した。




